私の副業は
Electrolysist
と言って
針を毛穴に一本一本挿入して
通電
毛のシステムを毛根から破壊して
生えてこなくする仕事です。
オーストラリアは あご毛が生える
おばさんが多い。
そして
レーザーを当てた副作用で
もっと毛が生えてきてしまう
悲劇の方々も多く
大変混んでいます。
特殊技術でもあります。

ずいぶん長い経歴なのですが
いまだにお目にかかったことのない
症例に
遭遇。

なんでアタシにさせるよ?!

と思ったのですが
口の中!

頬の内粘膜から歯茎ギリギリ
喉の方まで
毛が 生えてた。

ウヒョー。
こんなんできん。
口に中に毛が生えるなんて
ありえん。

と思ったら 
実はですね
組織は
足とかどこかから
移植された皮膚で
そこから毛が生える、という
なんとも
ご飯食べたり
飲んだり
喋ったりするのに
相当
ウザいであろう
症例。

この粘膜の毛のふもと?
から毛の流れを想像しながら
針を挿入して暫し5分待つ。
私の指は
粘膜が針を押し戻さないように
舌がうろちょろして
針を抜かないように
口の中に固定。
抑えていないといけない。

歯科助手でもやってたら
もうちょっとびびらずに済んだかも。
器具もあったらいいけど
歯医者じゃないのでね。

最初はやっぱり遠慮がち、
でも思いっきり
グイッといかないと
かえって危険なので

うえいっ

もうやるしかない。

他人の唾液とか歯とか舌とか
あんまり普段
見ないでしょ。
覗き込まなきゃいけなくなるとはね。
うーん。
コロナとか
どうなのよ。正直。
安い時給で。


でも
一本あるだけで
不快だろうな〜
どうせ
やるならば
頑張ってなるべく
処理してあげようと
思いつつ1時間半。
なんだか相当疲れたようで
翌日昼まで眠り続けてしまいました。

本人も口開けて痛いのに
頑張って 
我慢して
モチベーションも下がらず
凄くポジティブ、
次 はい 次
二人の呼吸を合わせるように。
出来るなら
正直
担当したくはないかな。

スーゴク疲れるし。
慣れたらいいのかもしれません。

助けてあげたいけど
なかなか大変
今だからリスクあるし、
なんとも
いまだ複雑な胸中であります。