会社を辞めた若い人から連絡があり、ご飯を食べに行ってきました。
東京駅の近くの、おしゃれなスペインバル。
東京駅って綺麗![]()
まさかこんなところで会う日が来るとはね、と笑いながら乾杯して、しかし話は、そのひとが転職先で、いまいちうまくいっていない、つらい日々のことでした。
再度転職をと考えているらしく、自嘲気味に、「転落していく自分しか見えない」と言う。
「(新卒で入社した私と同じ会社のことを)恵まれた環境だったことに気付けなかった。」
「見通しが甘かったというしかないし、一生懸命引き留めてもらったのに、裏切った挙句、うまくいっていない自分が恥ずかしい」
二十代半ばの男子が、笑いながら、どんどん自分を落としていくのが悲しい。
若い人と毎年一定期間仕事上かかわりを持つようになって、こういう話を聞く機会が時折あり、ひとりひとりをどう支えられるか考えるとともに、子育てをしている身としてはいろいろ考えさせられることがあります。
若いころはみんないろいろ悩んで、迷って、傷ついては立ち上がって強くなっていくものですが、大人になるまでに受けてきた評価というのが、けっこうその後の人生に大きく関わってくるように思います。
今回このひとは、一定の学歴があり、絵が上手で、デジタルに強くて、WEBデザインもまあまあ、独学ですが学んでいて、できることはたくさんあるんだけど、それぞれすごくできるわけではない、という状況で、「何の役にも立たない」と自己評価するんですよね。
なんでそんな卑下するんだろうな、と話を聞きながら考えていて、ああ、そういう風に評価されてきたんだな、と思ったんですよ。
同じような状況でも、「小さな力だが活かす方法はないか、どう伸ばすか、どうしたら活用できるか」という悩み方をするひとと、「小さな力で、役には立たない」という悩み方をするひとがいるのは、これまで、どのように評価されてきたかによるんだろうなぁ。
もちろん持って生まれた性格的なことが一番大きいとはいえ、自分への信頼感が低い人は、よくよく話を聞いていると、大切に扱われなかった過去を持っているケースが多いのです。
結局、人生は何をするにも自分の力、自分の武器しか使えないのだから、自分を信じる気持ちは大事だし、持っている武器を大切に扱うことが大事。
そういうことを、自分の子どもたちにも、縁あって知り合って、頼ってくれる弱っている若い人たちにも、伝えていきたいと思ったことでした。
このスペインバルの夜を、いつか懐かしく思い出せるといいなあ…。

