父が、手術を受けることになり、今日は午後休を取って病院で、主治医の先生から、諸々のリスクの説明をしていただきました。

 

通常よりもずっとリスクが高いこと、医療チームでも、手術には、満場一致の賛成というものでもないと言うこと、あとはご家族のご判断なのですが、と丁寧で、親身な主治医。自分は、もし手術をとご家族が望まれるなら、最善を尽くします、と。

 

手術しないこともリスクで、家族の気持ちは手術に決まっていたので、同意書にサインをし、手術日程を確定させてきました。

 

11月は、父が25年ほど前に今の状態になる脳出血を起こした月で、そのときもこんなふうに、家族集まって、医師の説明を聞いたなぁと思い出します。当時は医師って怖く、ものすごく大人の人に見えましたが、いったいいくつくらいだったんだろう。今日お話ししてくださった医師は私よりも多分若い。父も年を取ったけれど、私たちも当たり前ですが、老いたんだなぁ…。

 

病室の父に会いに行くと、ぼんやりと窓の外を見ていて、やせて、小さくなった体、乾いた手…。

もう父のことはある程度あきらめたつもりなのですが(不穏な言葉ですが…この感情をきちんと表現するのは難しいのですが…)、でも会うとやっぱり、大事に育ててくれたこと、強くてかっこよくて頼もしかったころのことを思い出して、まだ、父にもっと幸せであってほしいと思ってしまうのが人間の業なのかなぁ、わたしは欲深いなぁと思ったりもしました。

 

25年前、私たちはまだ若くて、カサカサと落ち葉を踏み踏み、父の病室に通ったことを思い出します。

11月は紅葉して、空が青くて、本当に美しい季節で、そのことをありがたく思ったりもしました。

今日も空は青く、少しずつ色づく木の葉が美しく、私たちの日々を彩ってくれる自然の美しさをありがたく思います。

 

ただの日記でした。