勘違いバブリーだった、あの頃・・
持ち物は全身ブランド品でかためていた20代
学生だし時給の良いバイトで始めたクラブホステス
お店での仲の良い子達とは持ち物が8割くらいはかぶる
あの子が〇〇持っているとなれば、私も欲しい〜〜
という欲望が抑えきれなくなる
家には溢れんばかりのブランド品と服が散乱していた
ある時から、自分の価値=どれだけのハイブランを所有しているのか
と狂った感覚に侵されていた
当時 ITバブルで小金を持ち始めた男性たちの見栄やステータスを刺激し、
落とせそうで落ちない絶妙な距離感を保ちつつ、
恋愛ゲームをしていた
彼らも、ブランド物で釣れる女ほど簡単な手段はない
時間と能力を限りなく消耗せず自分の凄さを見せつけて
成功のステータスを味わっていたのだ。
ネオン街に存在する歪んだウインウインの関係
こんな馬鹿げた日常も長く続くはずもなく、
心はどんどん荒れ果て、
誰にも会いたくない!話したくない!
と引きこもり人間になったのです
他人と比較ばかりしていたので妬みと僻みの塊だった
他人からどう見られているのか?が全てだった。
そんな自分に疲れ嫌気がさしていた。
引きこもり生活になって、
見栄だけの為に貢がれたブランド品には何の価値もなく、
邪魔なものでしかない。
断捨離を始めた
不思議と物を手放していくうちに心も軽やかになっていく、
本当に必要なものって、ほとんどない
気がつけば
あれだけ溢れていたブランド品は
ロレックスの腕時計ひとつだけになった
仲間たちはダイヤがキラキラした時計を好んでいたし、
それ以上を求める欲深い私が、
ダイヤもないシンプルなライトブルーシェルの文字盤に一瞬で心奪われた
値段が跳ね上がるダイヤの方を店員は親切に並べ熱弁して勧めてくれる、
男性はここでまた、成功者のステージとばかりに
ダイヤ入りにしなよと鼻高々に勧めてくれるのを知っていた
いつもなら、本当に〜〜いいの嬉しい〜〜
ダイヤを選択する以外あり得ないけれど、
この時だけは、
薄いブルーのシェルを主役にしたシンプルな文字盤しか目に入らない
今でも大切にしているし、新たに時計を購入することはないような気がする
運命の時計なのかな
当時はフリマアプリのようなものはなかったので、
抱えられるだけの品を持って質屋に通った
自分で買ったものではないので、愛着や執着もない
完全に質屋主導の言い値での取引になっていたが、
そんな事はどうでもよかった
ほとんど使っていないバーキンなんて30万〜40万くらいで買い叩かれた気がする
それでも、日に日に増えていく通帳の残高
身軽になり、人間関係にも嫌気がさしていた私は、
次なる行動に移す
誰も知らない頼ることもできない海外放浪の旅にでるのだ
英語力は本当にどうしようもない・・・
手紙に hallo と書くレベル
トイレに行きたくてピンチの時も、
where the トイレ??
店員さん トイレ・・・
もう一度 大きな声で where the トイレ
店員さん
カタカナは英語だと思っていたので、
トイレは英語でもトイレだと信じて疑わなかった
諦めることなく、何度この単語を発していたことでしょう
不思議なことにイケメンとだけはトイレと言う存在しない単語が通じることが多くあった・・・
通じたからイケメンに見えたのか?
それとも、通じそうなイケメンを無意識に選んでいたのか?
ちなみに、わたしが表現するイケメンとは全くあてにならない。
外人の若い男性のことは大抵イケメンと呼んでいた
とにかく毎日が必死で新鮮だった海外生活
続く
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