パインのDreaming Pineapple♪
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お助けsong

心が不協和音を奏でて、どうしようもなく殺伐とした時に聴くべき曲は何だろう?・・
コンディショナーのCMが「傷んだ髪に潤いを」とささくれた髪をなんとかしてくれるように、心の救済を受け持つ曲を誰しもが持っている。車の中を大音量で満たしたり、人通りのない夜道でウォークマンのボリュームを最大にしたりして。。
ハードデイズナイト最後の曲「アイルビーバック」がそんな曲です。何百年も前に描かれたフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」が、絵の具が乾いていない描き上げた瞬間の潤いや艶を今に伝えるように、その曲は録音から48年の歳月を経て尚、2010代を生きる僕の心を整えてくれます。そんな事は多分奇跡のような話です。
天才の仕事に宿るオーラは霧散も風化もせず遥かな時を経て人の心を揺さぶります。1000年以上も前に彫られた奈良の仏像しかり。ダビンチ、ミケランジェロ、、ガウディも桂離宮も代々木体育館も。。
アイルビーバックはビートルズの中で必ずしもメジャーとは言えない曲。赤盤にも入らず、聴きたいならハードデイズナイトを引っ張り出さなくてはならない、そんなポジショニング。だからみんなこの曲に恋してしまうんですね。
ジョンどジョージ、完璧にチューニングされた二本のアコースティックギターが奏でるメジャーコードとマイナーコードの宝石のような旋律が、外国の温度不安定なシャワーのようにむき出しの素肌に降り注いできます。ジョンのダブルトラッキングかと思うほどのポールの協調的コーラス、「居たの?」と思うぐらい脇役に徹したドラムとベース。そんな状況の中、涙が出るぐらいかっこよくジョンの創りだしたコード進行がスタイリッシュとグルーヴを織り交ぜながら今日も僕を包みます。
ありがとう。

2011/03/16

東京にも雪は降る。。夜明け前の駐車場で雪に埋もれたワーゲンにたどり着き、あのワーゲン的空間に潜りこんでキーを回す。親愛なる水平4気筒のエンジンが鼓動を始める。

日本が重傷を負った。でもエンジンは鼓動をつづけている。腹をくくり新しい人生を生きる覚悟で、生きてみようか。

初デート

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今日5月3日でした。
大きな岩の上にカメラを置いて撮った二人の写真に19XX年5月3日と彼女が素敵な丸文字で書き記したから、僕は毎年思い出します。
僕の横で、はにかんだような笑顔を見せる僕より20cm小さい彼女は、ギンガムチェックのボタンダウンに紺色のベスト、キャメルのキュロット(スカートじゃなかったとこが10代の初デートには相応しい?)、紺のハイソックスにローファー、髪型は素敵なカリメロカットでした。
何百回眺めたから記憶に刻まれています。
新緑の渓谷を歩きました。それ以上何も要らない。音楽も、キスも要らない。彼女の踏み込んだいろんな話を彼女の声で聞きながら、それを受け止めていると急速に関係が深まってゆくのを感じていました。
その後街に戻り居酒屋に潜り込んで飲んで(途中サザンが流れました)、別れ際に初キスをした5/3。彼女の吐息にほんのりお酒の香りが混ざってるのが表現出来ないぐらい親密で、あのキスは今でも人生ナンバーワンだと思っています。

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彼女がユキヤナギが好きだと言い、じゃ俺が将来設計する建築のアプローチには必ず植えると胸を張る僕。彼女とは悲劇的な別れをしましたが今でもその約束は守り続けています。(写真は吉祥寺で見つけた藤棚です。大きなクマバチがもう飛んでいました)。 
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20100503井の頭公園にて、記念日を缶ビールで祝う。
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