本日の読書感想文




十二単衣を着た悪魔

内館牧子著





感想 

 なんとびっくり。タイムリープの話だった。

出来の良い弟に引け目を感じている主人公が、弟の大学合格祝いの日に平安時代へタイムリープするという。しかも現実の平安時代ではなくて、紫式部が書いた源氏物語の中なので、ちょいと無理があるんじゃないのと思うが、そこは無視して読むべし。


内館牧子らしい、弱い女をこき下ろす内容。いや、弱い女ってのは大体図々しい女なのだ。

レベッカのスーパーガールという曲に「女らしい控えめさを男は最後に愛すって言うけど、幸せになった友達に心から控えめだった奴なんていないわ」という歌詞が出てくるが、まさにそんな小説だった。


弘徽殿女御(こきでんのにょうご)という偉い女の人がまぁ強い強い。現代で言うところの小池百合子だ。

何となく源氏物語って言うと、光源氏とか藤壺とか桐壺などが浮かぶが、小池百合子は彼らの敵になる。んで、百合子目線の小説なので光源氏や藤壺をはじめとする、光源氏とくんずほぐれつまぐわいまくった女性達はコテンパンに書かれている。内館牧子はこういう女たちが嫌いなんだろうな。


私は逆にそういうナヨナヨした女は嫌いじゃない。ナヨナヨ女は本当は弱い訳じゃない。したたかで、計算高く、図々しくもあり、効率的だ。それをズルいと思うかどうか。私は思わない。でも寄生虫みたいな人間は嫌いだ。男も女も。


小池百合子(実際のところは知らんけど、鉄の女の形容として)みたいな、強すぎる女ってのも苦手だ。そんなきちきち正論ぶらなくても、ここはウィンクと投げキッスでいいじゃんって思ったりもする。


光源氏周辺の人間関係がとても分かり易かった。

しかしまぁ光源氏ってやつぁ。