私の所属していた混声合唱部は、夏のNHKコンクールで終了となった。三年生は自主練が中心で、合わせが必要な時に参加する習わしであった。
学生指揮を任されていた私は、かなりの時間を費やしていたように思う。後輩の指導にも熱が入る。すべての練習がうまくいくわけではない。
七月の期末試験後の練習の頃だったと思う。真剣味が足らない!
堪忍袋の緒が切れた!「こんな練習態度では指揮などやってられない!まともに合わせられるようになったら呼びに来い!」と、捨てゼリフにも似た発言を残し、練習場を後にし、教室で受験勉強をしながら呼びに来るのを待つことにした。
勉強に集中できる状態ではない。多分英語と数学しかやらなかったと思う。
数学の分野にムラが出始める。英語の文章が読めなく感じる。英語については明らかに語彙不足。それも熟語や構文が頭に入っていない。
二週間ほどして、二年生の部長が呼びに来た。「合わせをお願いします」と。実際部員の待つ練習場にいくのは気恥ずかしい思いがした。同級生の男女も揃っており、なんだか申し訳ない気持ちだ。
指揮台のところからみんなの表情をざっと見渡す。表情と目の輝きが二週間前とは全く違う。
「待ってたよ、じゃあ合わせようか」と言って腕をあげる。一斉に皆が私を見る。怖いくらいだ。
腕を動かし、伴奏が始まる。歌のパートに入る。ハーモニーもこれまでと違う。課題曲と自由曲の演奏を済ませる。私のコメント「二週間前の部員はどこに行ったのかな?部長さん中心によく頑張ったね。また明日から修正していこうか?みんなの意気込みが伝わって嬉しいよ」。
実際そうだった。この日はあれこれ言わず、解散とした。
この年のコンクール結果は「優良賞」を貰った。私の緊張がなければもう一つ上の賞になったかもしれないと考えると、部員に申し訳なかった。卒業生なども駆けつけてくださり、いろいろと次年度につながるコメントなどをいただいた。
こうして私の部活での公式参加が終わった。
いよいよ受験モードに切り替えである。
to be continued
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