ご機嫌いかがでしょうか。
とりあえずやたらに物欲が掻き立てられるポケットだらけのアンディブルゾンでパシャリ。
最近はなんだかテーラード熱が下がり気味でカジュアルよりのモードとかラギッドな気分に。
珍しくブレザーを週の内の1日着るか着ないかって位に。まあまた直ぐにブレザー回帰になるんでしょうけど。こんなのを毎年20年も繰り返してるんだから凝りないものです。
昨年からこのビームス 銀座のお店は海外の旅行者の来店お買い上げで完全にフィーバー状態。なんなら1日の接客での会話が1回も日本語じゃなかったなんて日も。
その代わりに実は今までの日本のお客様方が減ってきてしまっている悲しい隠れた事実が。
とうとう見えてきてますリベンジ消費の宴の終わりの兆し。
2022年の終わり頃から始まったコロナ禍明けのリベンジ消費の波はアメリカでは3シーズンで2023年の昨年には既に終わりを迎えてますし。
ここ日本でも店頭にいると直に肌感で伝わって来るんですよね。海外客の波が予想以上なので隠れてしまってますが、それが無かったらもう日本国内のお客様だけでは結構シビアな結果と予想出来ちゃう訳で。
というかもう国内リベンジ消費はほぼ終わってるんですよ、実際。
これからは客数が目減りしていく一方という流れをしっかりと想定して衣料品物販を軸にどうやって利益を作っていくかはめちゃくちゃ大事なんですよね。
物価の上昇とか販管費の上昇とか物販に関わる全て経費が上がり続けるのも避けられない事態。こうなると後は人件費削ったり賃貸費を削っていくしか無いですし。
コロナ前に売上が戻った気持ちで以前と同じ様に呑気にやりたい商品を仕入れてしまっているとしたらこれからまた在庫過多の薄利衰退は自明でしょう。
そんな状況でほんのちょっと見える希望の光のひとつはこのブランド。
<AUBERGE>
銀座の街は兎にも角にも外国人旅行者お買い物フィーバー。
来店して結構な頻度で聞かれるのはこの店には日本のブランドで<orSlow>とか<AURALEE>とかは置いてないんですか?って質問です。
そして韓国の方が多いんですがこの<AUBERGE>を探しにくる人も先シーズンはよくご案内しました。
このとんでもない糸で紡がれた世界最高峰クオリティのカットソー達は今年も新作で健在。着た瞬間にハイになる生きる活力をくれる服って有るんですよ。
ストーリー性も抜群の、80年代当時に想いを馳せて着る服を選ぶという娯楽。
AUBERGE/ANDYミリタリージャケット
カラー:ネイビー、ブラック
サイズ:38〜44
価格:¥95,700(税込)
商品番号:24-18-0446-608
そしてそこにブランドの特性を活かしたパターンや今の技術を駆使した日本の職人技による最高峰生地を用いる特異性はそりゃー海外の服好きも食いつくに決まってます。
なんだかおフレンチ気分でフレアパンツにボーダーシャツを合わせたい気分。一生着れちゃうなー、そんな合わせ。
同じくコックジャケットも既視感はあるのにこのブランドで買いたくなるから不思議です。
AUBERGE/MALGATコットンリネンコックジャケット
カラー:グレージュ、チャコール
サイズ:38〜44
価格:¥66,000(税込)
商品番号:24-18-0448-608
新しいこのリネンシャツなんかも生地が異常な位にすごいから目新しさなんか無くても所有欲が湧いてきちゃうし。
AUBERGE/BRASSAIリネンコットンシャツ
カラー:ベージュ、ブラック
サイズ:38〜44.
価格:¥37,400(税込)
商品番号:24-11-0540-608
これほどの綿密なコンセプトありきのヴィンテージの復刻と、その時代時代のファッションアイコンのレジェンド達の愛用してた服達をオマージュで作り上げるブランドなんて世界で見てもそう無いはず。
ただこういった世界に誇れる物づくりに勤しむ国内のブランドあるあるは、宣伝広告とか大規模なマンパワーを必要とする海外向けの販路拡大なんてそうそう出来ないのが現状。
だからこそ大手セレクトの会社がそういったブランドを集約して資本を使って売り出していく手助けが必要なんじゃ無いかって。はっきり言ってウチの広告宣伝にかける費用はアパレル業界でもなかなか類を見ない様な規模って言えますからね。
それに最近ウチに入社してくる頼もしい若手社員達は結構な割合でバイリンガルで販売から始まって海外事業の部署に異動したいって目標持ってるんですよね。
日本が誇るべきブランド達をセレクトショップというフィルターを通して老舗らしい大きな規模で世界にもっともっと売りだしていけると最近は確信に変わってきましたし。
なんならこの銀座にあるビームスもインバウンドをしっかりと取り込めるジャパンメイドに特化した大型店にしたらドル箱なんじゃないかって思っちゃいますし。
誰かがこの駄文読んで、この店をそんなインバウンド向けビームスに刷新してついでにお直し工房併設とかにリニューアルしてくれたらテンション上がりまくるんですけどね。
それこそ本気でそんなリニューアルの企画書を作ってみようかなーって。
表題はボウイ師匠の83年発表アルバムの冒頭曲、
Modern Love
rockarchive/David Bowie
価格:¥194,700(税込)
商品番号:23-83-0267-950
ある映画でボウイ師匠がポップアートの巨匠を演じて実は本人が使ってた本物の銀髪のカツラを被って出演してたんですが、それがヤバいくらいにカッコよくて。当時高校生だった僕はその映画の世界観にハマったのなんのって。
勿論彼のファッションはジャケットにナローなタイドアップで色落ちジーンズにウェスタンブーツ。
渋カジブーム後だったので買い漁ったトニーラマやらフライのウェスタンブーツは全部売ってしまったのでメチャクチャ後悔しましたもの。
もともとグラムロックにハマりまくって知ったボウイ師匠の名曲達だったので、この後半の83年に出されたあまりにも変化してしまった姿には唖然でしたよ。この時代のいわゆる軽快なダンスポップチューン達がその当時は大嫌いだったんですよね。やっぱり少年にはエッジの効いたジギーというロックスターがいちばんだったんですよ。
そんな僕も大人になって少しは人生のビター味を知る様になると不思議とこの83年のアルバムがノリノリで聴ける様になってるから不思議です。
このアップテンポチューンがクラブで大音量でかかろうもんならテンション爆上げでダンスステップ踏んじゃいますもんね。
何かに諦めの様な感情を持ち合わせながらも皮肉とかこめて一心不乱に歌い軽快なリズムに乗って踊るのもきっと大人の立ち回りなんだと思います。
皆んなそれぞれ色々あるよね
でも諦めたりせずにやり遂げようよ
踊り続けようよ。
恋に溺れ騙されたりなんか僕はしないよ
その刹那だけでも頭を空っぽにして踊るってのも悪く無いもんです。