観劇して、ゲキシネも鑑賞したかったけれど行けずじまいでしたから、1日限りのリバイバル上映は有り難かったです。
内容にも大満足です。
ストーリーは、南北朝時代と人物をモチーフにした愛憎劇。
ありがちと言えばありがちですし、中二病全開のちっとばかり恥ずかしい台詞の数々もあります。
しかし、しかしですよ!
カッコイイ‼︎
なんかもう、細かい事すっ飛ばしてカッコイイ‼︎
それだけ!
それだけでも満足するのです。
そりゃ、深いストーリーに、計算し尽くされた台詞の応酬とか、そんな舞台も観たいですけど、内容の多少の稚拙さなんて吹き飛ばす問答無用の格好良さもいいものですね。
作り込まれた衣装にメイク、照明に効果音が一体となって、こんな素晴らしい舞台だったんだと記憶が書き換えられました。
私はよほど「そして、誰もいなくなった」の藤原竜也さんの役にフラストレーションが溜まっていたようです。
藤原さんには、比較的多い天才的な頭脳の持ち主や切れ者だったり、才気走った感じの役のイメージを勝手に抱いていました。
実際はそんな事はなく様々な役を演じておられるのですが。
藤堂新一は、藤原さんには珍しくおっとりとしてどちらかと言えば鈍臭い役でしたから、こんな役もされるんだと感心はしましたが、ここは気付こうよ!とか、今こそ反撃やろ!とか、あまりの鈍さにストレスが溜まっていたのです。
見ていてイラ〜っとするのは、鈍臭い役も上手かったって事なのでしょうけど。
舞台「鱈々」は、とても見応えがあり、深い思考の水底に誘ってくれる素晴らしい作品でしたが、こちらもスカッとする作品ではない。
大河ファンタジー「精霊の守り人 悲しき破壊神」の帝は出番が少ない。
作品の良し悪しや好き嫌いとは関わりなく、積もり積もった不満があったみたいです。
私、スカッとしたかったみたいです。
本当に気持ち良く鑑賞できました。
「シレンとラギ」もハッピーエンドとは言えませんが、行って良かったです。
リバイバル上映だからでしょうか、通常料金で鑑賞できました。
観劇時にパンフレットを購入していたので、見返していたのですが、ため息ものの美しさ。
登場人物がズラリと横並びしている見開きページの格好良いこと!
すごく大きくてすごく重かったけれど、購入して良かった〜。