先日、図書館で借りてきた本。

 

 

遺族外来

 

そんな外来があるのね。。。

 

『死別は人生最大のストレスです。

 

しかしながら遺族に対する社会の支援は、

十分ではありません』

 

これが常にテーマとなって、

いろいろな患者さんのお話が書かれています。

 

死別経験のない人には

遺族の悲しみを理解することができない。

 

死別に関する知識と対応策、社会全体の教育が必要だ

 

といったようなことが、たびたび書いてあります。

 

 

なるほどなと思いました。

ほんとそうだね。

 

そういった教育は確かに受けてこなかったね。

 

自分の夫が亡くなるまで、

死別がここまで辛いものとは

想像しきれていなかった自分もいます。

 

 

言ってはいけない言葉というのも

詳しい説明と共に載っていました。

 

「がんばってね」

「あなたがしっかりしないとだめ」

「元気?」

「落ち着いた?」

「気持ちの整理つきましたか」

「元気そうね」

「あなたより大変な人はいるのよ」

「あなたは子どもが大きいのだからまだまし」

「あなたの気持ちはわかります」

 

などなど。

 

いちいち『うんうん、ほんとそう!!』と

うなづいてしまうような、

説明がついていました。

 

どうして亡くなったのかと

『詮索するな』というのもありました。

亡くなったと聞くと、

何で?どうして?と思うのは

自然なことだとは思いますが、

 

質問した人は、

死んだ原因や場所を知りたいという

自分の欲望を満たすため

回答を求めているに過ぎない。

 

 

なるほど。それはほんとうにそう。

確かに言い方悪いけどただの好奇心だもんね。

 

私は聞かれたら詳しく答えていたけど、

 

話すことで思い出してしまって辛くなるから

話したくない人もきっと多いよね。

 

 

更に、「健診受けてたの?」

「食事に気を付けてたの?」

「何で気づかなかったの?」などと詮索されて、

人付き合いが嫌になってしまう遺族も多いと。

 

 

それは嫌よね、なんだか詮索というより、

責められてるし・・・えー

 

 

遺族外来に来る患者さんは

鬱病を発症している方も多く、

周りの環境も大きいなと思いました。

 

励まそうとして言ってくれる言葉に傷つくことも

もちろんありますが、

少なくとも相手に悪意はないと思えます

 

が、

 

大切な人が亡くなったのに、無遠慮に色々言われて、

責められて、文句言われて、悪意あるし!

どんどん落ち込んで鬱病になってしまうなんて、

もう人災ですよねプンプン

 

 

なんだか引っ張られてしまって、

どんどん辛くなってきた気もします;;

 

まだ半分ほどしか読んでませんが・・・。

 

どちらかというと、遺族の為の本というよりは、

遺族へのケアを学ぶための本なのかな???

という気もしてきましたが、

 

参考になることも多いので、

全部読んでみようと思います。