Fulcrum RACING ZERO | オアシスさがし

Fulcrum RACING ZERO

前回のエントリーからだいぶ間が空いてしまいましたが、ようやく続きです。


悩みに悩んでやっと購入に至ったレーシング・ゼロ

ドキドキしながら梱包を解き、タイヤを付けて、早速F3:13に装着してみると・・・


良いっ!実に良いっ!

イメージしていた通りのかっこよさに大満足です。

大枚叩いて手に入れた甲斐がありました。

しばし眺めてはニンマリ、触ってはウットリで感慨に耽りましたw


racingzero-01

後日、新ホイールでの初乗りは、その漕ぎ出しの軽さにまずビックリ!

「スッ」と前に進む感じは、今までとは別次元で、30km/hに乗るまでの時間が全く違います。

また、実に滑らかな印象で、ホイールの精度の高さを感じさせます。軽いせいでしょうか、今までより重いギヤでも踏めてしまいます。


「凄いぞ、こりゃ!」

ホイール交換の効果は予想以上で、興奮しながらその走りを楽しみました。

          


しかし・・・



その後80kmほど走ってみて、少し印象が変わりました。

「このホイールって疲れる?」 ノーマルホイールでは感じることのなかった疲れを感じ、心なしか乗り心地が今までより硬いような気がしました。「もしかしたら長距離に向かないかも」という思いがよぎりました。


そのまた後日、今度はノーマルホイールに戻してロングライドをしたときに、その思いは更に強くなりました。疲れも、乗り心地もノーマルの方が楽に感じたのです。

こうなると、間近に控えた初ブルベで使おうと言う気がしなくなりました。何度かホイールを履き替えて乗ってみましたが、やはりその印象が大きく変わることはありませんでした。


どっちのホイールで出るか迷っているうちに、ブルベ直前になってしまいました。辛い登りが少しでも楽になる事を期待して軽量なZEROにするか、それとも気心の知れた安心感でノーマルにするか。

結局、初のブルベと言う事で、安心感を優先して、渋々ノーマルホイールで走ることにしました。



こんな訳でブルベでのデビューを逃したZERO君。活躍の場が無いんじゃ、宝の持ち腐れになってしまいます。どうしたものかと悩みつつホイールを眺めていました。

ZEROに組み合わせているタイヤも、乗り心地が悪いものではないはずだし、こうなるとヒルクライムのような使い道しか思い浮かびません。


と、ここでブルベの前に、ショップでホイールの事について相談したときの事を思い出しました。「組み合わせるタイヤで結構変わりますよ」。これが良いヒントになりました。そう、タイヤの乗り心地は決して悪くないはず、だとしたら残りは「空気圧」です。


これまでノーマルホイール&タイヤで8.0barを標準に設定して走っていました。実際は毎回きっちりこの数値に合わせていたわけではないので、場合によっては7.5barを下回った状態で乗っていたかもしれません。


Gran Prix4000SのMaxは8.5barなので、何となく8barで良いだろうと思っていたのですが、これが間違いだったみたいです。間違っていたというより、僕に合っていなかったと言った方がいいのかな?


試しに7.7barにして(根拠なしですが)走ってみたら、印象が変わりました。気のせいか乗り心地が良いんです。これには目からウロコが落ちる思いでした。「たった0.3barの違いでこんなに印象が変わるもんなの

そういえば、ピナレロに乗り始めた当初と比べると、3kgほど体重も落ちています。このくらいの空気圧が今の僕に合っているのかもしれません。

それと、同じ23Cながらタイヤの太さや断面形状も結構違いがあるようなので、その辺りも乗り心地に影響していいるのかもしれません。


多分に思い込みっぽい所もありますが、とにかくこれで「乗り心地」の問題は一応解決しました。


で、「疲れる」の方ですが、これは僕がはしゃぎすぎだったみたいです。

つまり、新しいホイール、しかももったいない程の高性能ホイールを履いて、知らず知らずのうちにいつもの自分のペースより高い負荷で走っていたようなんです。

気持ち的にも、「良いホイールを履いてるんだから恥ずかしい走りは出来ないぞ」みたいな感じで、なんと言うか気が張った状態で乗っていました。

ホイールの性能の違いによる、本来の「差」以上の走りの「差」を、自分が頑張る事で演出しちゃってた感じです。


そんな事を念頭に置いて、冷静にノーマルホイール&タイヤとの違いを比べてみると、乗り心地はほぼ同等。巡航性は同等か、ZEROが若干上。これはやはりハブなんかの精度が違うからでしょう。加速性は圧倒的にZEROが優れています。長距離を乗った場合の疲れも、張り切り過ぎずに乗ってさえいれば、ノーマルより疲れるということは無く、むしろ後半疲れてきてからも、ある程度のアベレージを維持できるようになりました。


このような結果から考えると、このホイールはやはりヒルクライムやスピードの上げ下げのあるレース等に適性があるようで、ブルベなどのロングライド系には、向かないというわけじゃないけど、もっと向いている物もありそうです。


ただ登りは確実に軽くなり、その他のシーンでもノーマルを上回る事は間違いありませんので、性能面で不満が有るはずも無く、僕の弱いところを補ってくれるということで、とても良い相棒と言えそうです。それに、なにしろ見た目が大好きです。


結局、トータルでの満足度は100点満点です。



ところで、なんでこのブログでの紹介がこんなに遅くなったのかについてですが、最初はもちろんすぐに記事にするつもりだったんです。でもご存知のように遅筆です。

ひとつ記事を書くのに、だいたい2日かかります。ちょっと忙しかったりすると、平気で1週間以上かかってしまうことすらあります。現に今書いているこの記事も下書き状態で1週間以上経ってしまったものに加筆、修正をしています。

そんなわけで、記事を書いているうちに、時間はどんどん過ぎて行き、色々な出来事が起こります。すると当然記事にしたい事も色々出てきてしまい、前の書きかけの記事がボツになったりします。


今回は購入直後に感動した状態で一気に記事にすればよかったんですが、上記のような性分なため最初のチャンスを逃し、その後は「ブルベに使えないホイール」だと思ってしまったりして一旦喜びのトーンがダウンして、そうこうしているうちにブルベも無事完走してしまって、何だか今更感が出てきてしまい、そもそも分不相応だし、売っちゃおうかなとも思ったりして、でも諦めきれず試行錯誤したりして・・・

で、結局こんなタイミングになってしまったというわけです。


実にウジウジ、モタモタしてますね。お恥ずかしい限りです。これからはもっとサクッと行きたいものです。


あ!そうそう。ポジションの微調整をしたのを機に、バーテープをにしてみました。

今のF3:13はこんな感じです。


080406-01

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