August 2007

老人と海/ヘミングウェイ
¥420
Amazon.co.jp

手持ち無沙汰で入った古本屋で、3冊100円だったので買った本。
一言で言えば非常にストイック。単調といえば単調かもしれないけど、勇気付けられる一冊でした。

主人公に「サンチャゴ」という名前はあるけど、文中ではほとんど「老人」という言葉で書かれている。
漁師である老人は84日もの間、1匹も獲物がとれていない。85日目、とんでもない大物に出会い、知的・肉体的激闘の末に得るが、小さな小舟には獲物は入らない。小舟の横に結わえて陸へ戻ってくる途中に、サメに獲物のほとんどを食べられてしまう。。。とまぁ簡単なストーリーだけど、このストーリーが示唆するものは大きい。

主人公は老人であり、海でもある。魚、鳥、波、塩、舟、縄、海に照りつける太陽、海に波をおこす風。
ほぼ9割くらいが、老人とこれらのものとの対話であり闘いであり、心理描写によって物語が進む。
はっきり言って暗い。だだっ広い海の上でたった一人、魚をとるという行為のなんと孤独なことか。
老人は大きな声で独り言を言う。それだけが唯一、平静を保つ行為のようにも思える。
ぴもーだったらどんなだろ。

大物がかかったとき、初めは漁師の栄誉や金銭が手に入ることに心が躍っただろう。でもその獲物を引き上げるのに2日かかる間に、その魚を獲ることの意味がだんだん変わっていく心境がすごくリアルに書いてある。

そしてサメの来襲。肉体的にも精神的にも痛みが伝わってくる。
「運が悪いんじゃない。ちょっと遠出しすぎただけさ。」と繰り返す言葉。

漁ってシンプルで、でもものすごく崇高な仕事だと思った。
ぴもーは、サンチャゴの唯一の友人である少年みたいな存在になりたいと思った。
それで誰がなんと言おうと老人の漁についていきたい。