September 2006

江國 香織
冷静と情熱のあいだ―Rosso

辻仁成版に引き続き、江国香織版も読んでみた。
こちらは同じ話をヒロイン側から見たお話。

まず思ったこと。ヒロインのあおいが無為に、というかある意味怠惰に生活してたってのが結構意外だった。
ヒーロー役・順正の方は修復士という仕事に対する思い入れがすごくあって、結構打ち込んでいる様子が書かれていたので、あおいも何らかの夢を持ってがんばっているのだと思っていた。
企業家の恋人と同棲しているため、仕事は週三日のパートタイム。読書以外はは取り立てた趣味もなく、のんびりと生活している。
順正も今のあおいの恋人も、なんであおいのことが好きなのかがよくわかんなかったなぁ。。。
ぴもーがあこがれる女性像とは違うからか。女はやはり外見か(笑)?

でも逆にあおいが順正のことを好きになる気持ちはすごくよく伝わってきた。
順正のことを「動詞の宝庫」と表現していたけど、うん、そういう人素敵です。
どんなことにも熱心に耳を傾け、どんなことも熱心に話す。
どちらかというと順正の方がrossoで、あおいの方がbluのイメージ。

あとは、学生時代に付き合っていて別れた理由というのも、これを読んでわかったような気がした。
事実としての理由ではなくて、気持ちの上での理由。
言葉でうまく言えないけど、うーん、ぴもーもそういう状況ならそうするかもしれぬという風には感じた。
映画、辻仁成版、そして江国香織版を読んで、引っかかってた事柄たちがだんだんクリアになってきたかなー。

この本の中で気になったタームは次の二つ。
「所有は最悪の束縛」「人の居場所は誰かの胸の中にしかない」
これって相反するものだよね。
ぴもーは前者の立場に近い気がするけど、でも後者のように考えられたら世界はぐるっと変わる・・・かな(笑)?
そして逆に、自分の心を誰かの居場所にさせてあげる心の余裕はあるかな(笑)??