内田 樹, 平川 克美
東京ファイティングキッズ

June 2005



やっと1冊読み終わりました( ̄∇ ̄;)ここのブログのもともとの目的を忘れてしまうところだった。。。このブログはあくまでも読書録なんです!みんな知ってた(笑)?六月後半に読み終わったんだけど落ち着いて読書録を書く余裕がなかった(-。-;)


この本は私の恩師S先生の師匠である内田樹先生が書かれているので読んでみた。S先生に内田先生の著書を薦められたので、その中で最もわかりやすそうなタイトルを選んだ♪この本は内田先生と、そのご友人平川さんという方のメールのやりとりを載せたもの。(ちょっとめんどくさいので敬語表現は省かせてもらっちゃお☆)二人とも自由なテーマで最近感じたことを綴っていく。だから話があっちこっちに飛んでいて議論が展開するのかと思いきや別の話題に移っていったり。新しいスタイルの本だった。


一番の感想は、「買ってよかった」。ぴもーはたいてい本は借りて読むのだけど、この本ばかりはS先生への義理もあるので買ってみたのだ。とにかくいい言葉がたくさん出てきて、思わず赤線を引っ張ってしまった


「過去はその都度構成される」「勝ち方を学ぶのではなく負け方を学ぶほうがよい」「自分が何かを達成した時に、それを『獲得』と感じずに『贈与』だと感じることができる能力を人間性という」・・・時間に対するスタンス、最近よく耳にする戦略という言葉への違和感、血液型性格判断ブームから人間らしさへの考察、イラクにおける人質事件から民主主義の再確認、アメリカ学、人種問題・・・。


話題はさまざまだけど、ぴもーがいつも「何かこの社会変だな」と感じていたことをうまく表現してくれたような気がする。討論番組などで知ったような顔で話す誰かに向かって妙な不快感を抱いたとしても、その巧妙な論の前では何も反論することができない。そこで真剣に考えれば違うのかもしれないが、大抵の場合は「ふーむ。なんか違うような気がするけどそんなもんなのかな。」で終わってしまう。そうしてスルーしてきてしまった問題を整理して、気持ち悪かった理由を言葉にしてくれた。


内容は専門用語らしきものも時々出てきたり、いろいろな図書名・人名が知ってて当たり前のように出てきたりする。ぴもーが無知すぎるのかもだけど( ´д`)なので読むのが楽な本ではないけど、何度も繰り返して読みたいと思ったし、引用されている本なんかも読んでみたくなった。もちろん書いてあることすべてに同意できるわけではないし、よくわからなかった部分もある。でも世の中なんか変だよっていう敏感さを失っちゃいけないなと思いおこさせてくれた。


ぴもーにはこの本の内容をちゃんと言葉にできない(×_×)でもほんとに是非読んでみてほしい。賛否両論分かれる可能性のある本だけど、間違いなく読んでプラスになる本!