ずいぶんご無沙汰しております。
冬になると病院は忙しくなります。どんな診療科でも患者さんの状態が悪くなる時期です。
たまたまニュースで昭和大学医学部の地域枠が奴隷制度だというニュースを観ました。
地域枠とはこの記事の言葉をお借りする、“地域枠”とは、医師不足が深刻な地域で設けられる制度であり、卒業後も決められた年数は大学のある地域で働くことを条件に出願が許される取り組みです。
この地域枠に関して卒業後就業するにあたっての制限がきつすぎるというのが、この記事の趣旨です。
診療科や勤務地が制限され、また、卒業後9年間はよほどのことがない限りは、就業してないといけないという内容です。
私が医学部受験をした時からありましたし、医学部において地域枠は珍しい制度ではありません。
地域枠といっても大きく2つの地域枠があります。
それは、お金がもらえる地域枠、もらえない地域枠です。
お金がもらえる地域枠の多くが私立大学の地域枠です。
私立大学は卒業するまでに2000万円の学費が必要です。正直この金額を出せる家庭は日本にどのくらいいるのでしょかという額です。ちなみに私の家庭は払えなかったです。なので私立大学医学部はあきらめました。
ですが、ここで地域枠という制度があり、この枠で入れば卒業後就業に制限がある代わりに学費が安くなったり、お金がもらえたりします。なので、学費面で私立大学医学部を受けるのをあきらめていた人にとってはとてもいい制度です。
もう一つはお金がもらえない地域枠。これは国公立大学医学部に多いです。この枠で入ると卒業後就業に制限があります。ただ、お金はもらえません。でも、たいていこの地域枠は就業に制限がない一般枠に比べると偏差値が低いです。
つまりは、地域枠は金銭的、学力的ビハインドを埋める制度といえるでしょう。