こんにちは。ぴもです。
先日、作家の室井佑月さんが、クラスターが発生した永寿総合病院の院長が行った記者会見について、報道番組で、「クラスターを発生させてしまったのだから、美談にせず、反省するべきでは」という趣旨の発言をして、SNSなどでこの発言について批判され謝罪の要求をされたようです。

このニュースを聞いて、実際に番組の映像をみて、そのあと室井さんのTwitterを見ました。
私はこのニュースを見て、室井さんも永寿総合病院も謝罪する必要はないと思いました。


こう思う人もいる
室井さんの発言をみて思ったのは、やはりこういう考え方をする人もいるんだと言うことです。
医師、看護師など医療従事者を親に持つ子どもたちが、学校で、親が医療に従事していることを理由にコロナウイルスに感染しているのではないかと考える人によって、「学校にくるな」などと差別されているというニュースを見ました。
自分の身近ではこういう差別がなかったので、室井さんの番組での発言を見て、やっぱりこういう考えの人がいるんだ」と改めて実感しました。
室井さんのように思う人が居るのは確かだと思います。
なので、そういった人たちの代表としての発言としては、そう思っているのであれば謝罪などは必要ないのかなと思います。
 

病院はクラスターが起きやすい
永寿総合病院でクラスターが発生したことについてですが、私は仕方がなかったのではないかと思います。
そもそも病院はクラスターが発生しやすい環境です。
第一に、ウイルスが持ち込まれる機会がとても多いです。
次に、感染しやすく、重症化しやすい人が多いです。
病院に入院している人たちはそもそも健康状態が良くないです。
薬などの影響で免疫が低下してしまっている人も多いです。ウイルスが来たらひとたまりもないといった健康状態のひとも少なくありません。
私が実習を行っている大学病院でも、インフルエンザの流行の時期は患者への感染を予防するためにお見舞いができないことになっています。

永寿総合病院の医師の手記を読むと、感染の予防するのに、知識がなかったのだとわかります。
消毒の仕方すら確立されていませんでした。そのような状況で、医療従事者自身が感染する可能性におびえながらも治療をしていました。



医療従事者が一番感染のリスクが高い
私は、病院での実習が始まる前に、さまざまな感染症の抗体検査を行いました。
自分自身がかからないようにするだけでなく、感染症を持ち込むのを予防するためです。
大学が実習を開始する学生に全員実施して、もし、抗体がなければ、予防接種を打ち、打ったことを証明できなければ、実習に参加させてもらえませんでした。
おたふく風邪、水疱瘡、風疹、麻疹、B型肝炎の検査をして、おたふく風邪とB型肝炎の抗体がなかったので、受けに行きました。15000円くらいしました。
針刺し事故と呼ばれる、患者に使用した注射針などを誤って刺してしまい、血液感染を防ぐためです。
それでも、感染を防げない疾患はあります。有名なところでいうと、HIVです。
HIVは血液感染をし、HIVを持っている患者の手術中に血液が飛び、目などの粘膜に付着すれば感染する可能性があります。


医療機関のジレンマ
コロナウイルスのような未知のウイルスに対しては、まだ治療方法もわからず、予防接種もありません。
病院としても、院内感染や職員の感染を恐れて患者を受け入れを拒否したい
気持ちもあると思います。こういった姿勢は批判の対象になります。
かといって、積極的に患者を受け入れてクラスターが発生すればこれも批判されてしまいます。
受け入れも拒否も批判される可能性があり、医療機関はジレンマに悩まされます。

感謝する人もいればいけす人もいる
医療従事者に感謝の気持ちを示すために、拍手をしたり横断幕を掲げたりするのが、はやったりしていました。そういった事がニュースにも取り上げられていました。
ただ、医療従事者に感謝する人だけでなく、批判する人は一定数居ます。
私たち以前にも書きましたが、学生は、病院へのウイルスを持ち込む可能性が
あるために実習が再開できていません。たぶん、学生が実習していると批判してくる人もいると思います。
このまま実習ができないままでは、医療従事者の育成という点で、数年に亘り支障がでます。なので、どこかのタイミングで再開しないといけないと思います。
なので、室井さんのような人がいることを仮定して、どう対応していくかを考えていくことが大切になってくると思います。

思ったことがありすぎて長々と書いてしまいました。
長い文章お読みいただきありがとうございました。