ハンガリー国立大学の現状
こんにちは。ぴもです。前回の更新から時間がたってしまいましたが、前回に引き続きハンガリー旅行記を書いていきたいと思います。今回は友人のAちゃんに聞いたハンガリーでの医学部留学についてです。
<ハンガリー国立大学とは?>
ハンガリーはヨーロッパにあります。
ここですね。日本からは飛行機を乗り継いで15時間くらいかかります。
私の友達と教え子は今ハンガリーに医学を学ぶために留学しています。なんで、そんな遠くにって思った人もいると思います。
でも、いま医学部受験生にとって、ハンガリーはとてもあつい場所なのです。
ハンガリーは国策として国立大学に留学生を多く受け入れています。医学部もしかりです。
日本では大学入試における医学部の人気がすさまじいです。
私立大学の医学部では倍率が30倍程度です。その難関をくぐり抜けるには、高い学力が求められます。私立大学の医学部では学費が卒業するまでに4000万円を超える大学もあり、経済力も必要となっています(国公立大学では卒業までに400万円程度)。
いまの状況だと、学力、経済力の面で医学部を、医師をあきらめる受験生は少なくないです。
そこで注目されているのが、ハンガリー国立大学医学部です。日本の大学は入学が大変です。入学してしまえばあとは。。。これを読んでいる人の中にも思い当たるものがある人も多いと思います。医学部は勉強が大変で遊ぶ暇はないですが。
海外の大学では、入学するのは比較的簡単ですが、卒業するのがとても大変です。
先ほども書いた通り、ハンガリー国立大学医学部は多くの留学生を受け入れています。なおかつ、入学は簡単。そして、ハンガリーは物価が安いために、生活費も安く、留年をせずにストレートで卒業できれば、卒業までに1000万円程度ですみます。
これがハンガリー国立大学医学部が医学部受験生に注目されている理由です。
これを読んでいる人の中には、それって怪しくない?って思う人もいる人もいると思います。日本の医学部から逃げたようにも見えるかもしれません。入試を超えることができなかったのに、ほかの国に行って医学を学ぶ。そして、日本で医師になる。ハンガリーに行って本当にちゃんとした医学が学べるのか心配にもなります。
友人のAちゃんに、いろいろと現状を聞いてみました。
<ハンガリーと日本の医学部を比べてみる>
友人のAちゃんと話を聞きながら、日本の医学部と比べてみました。
① 科目
医学部の勉強の中には、さまざまな名前の科目があります。例えば、解剖学。名前の通り、ご検体を解剖することによって、人の体の仕組みを知ります。ほかにも、生理学や薬理学などがあります。日本の医学部でも大学によっては、多少名前が違ったりしますが、やっている内容は一緒です。ハンガリーも名前が違ったりしましたが、習う科目は共通でした。たんに日本語で習っているか、英語で習っているかの違いです。
ただ、興味深いのは、日本語の教科書に載っていない筋肉がハンガリーでの教科書に載ってということがあるそうです。
筋肉というのは、どこまで一つの筋肉とみるか境は明確でありません。ハンガリーの教科書と日本の教科書では境が違うことがままあるそうです。
② 1学年の人数
日本約100人 ハンガリー約200人
ハンガリーのほうが日本の2倍近いように見えます。しかし、ちょっと複雑なのです。
日本の医学部もハンガリーの医学部も、多重留年は許されません。どういうことかというと、同じ学年を3回はできないということです。これもちょっとわかりにくいですね。たとえば、1年生で留年して2年生に上がれず、もう一度1年生をやることになります。その場合、次はちゃんと2年生にならないといけないということです。もし、もう一度、2年生に上がることに失敗した場合は、1年生を3回やることになりますが、これはダメだということです。もしそうなってしまったら、学校から追い出されます。放校といいます。日本の医学部は入ってしまえば留年はあっても放校されることはなかなかありません。ただ、ハンガリーは進級が厳しいために、放校される人が大変多いそうです。なので、ハンガリーは学年が上がるにつれてどんどん学年の人数が減っていきます。
ハンガリーで、1学年の人数が多いことの弊害としては、解剖の授業の検体が足りなく、生徒は自分たちでは検体を解剖できないことだそうです。かわりとして、先生が解剖しているのを横で見ているだけだそうです。
③ 試験
試験が大変なのは、日本もハンガリーも医学部であるってだけで大変なのには変わりないようです。日本の医学部では、大学、科目によって大きく異なります。
私の学校は、単位が大きい科目つまり授業時間が多い科目は、中間テスト、期末テストに分かれています。しかし、単位が小さい科目つまり授業時間が少ない科目は、テストが1回のみです。それに落ちるとだいたい再試験があります。
ハンガリーはというと、各授業の終わりにミニテストがあり、それである一定の点数を取れていないと期末テストすら受けることができないそうです。そして、試験を受けることができても、落ちてしまったら再試験を受けることができるそうです。
長くなってしまっているので、次回に持ち越しますm(__)m
長い文章お読みいただきありがとうございました。ではまた✋
できるだけ早く更新しますね('◇')ゞ
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