こんにちは。

センターが、まだ終わっていないうちにという感じですが、センター試験が終わるともうすぐに私立大学の受験が始まります。

医学部は、特に受験開始が早く、国際医療福祉大学(千葉県)、愛知医科大学(愛知県)の2校は、センター試験の翌々日、1月22日(火)に1次試験があります。

医療系の学部では、小論文が課せられることもあり、まったく医療に関係がないものもあれば、がっつり医療のトピックなこともあります。

また、特に医学科では面接が必須となり、そこで医療について日ごろ自分で気を配って調べているかを聞くことがあります。

たとえば、「最近気になったニュースはなんですか?」とかです。もちろん、医学以外のことを答えてもいいんです。好きなスポーツの話でも大丈夫です。私も受験でこの質問を受けましたが、医療とは関係のない、宇宙のニュースについて答えました。

そこで問われているのは、世間に対して興味関心を持って、日ごろから生活しているかどうか?自分の意見をもっているか?などです。

医学部入試不正問題では、どう答えたとしても、受験する前から面接点が決まって、答えよりも、性別や年齢が重視されたようですが、そういったことは少なくなると思います。

でも、医学部ということで医療に関することが聞かれる可能性があり、知っているか知っていないかで答えが大きく変わるので、ぜひ、学んでください。

 

<2018年は災害の年>

2018年は、日本全土が災害に見舞われた年でした。

苦しい思いをした方も多くいます。いまだに大変な思いをしている人も少なくありません。

亡くなられた方におくやみ申し上げます。また、いまだ大変な思いをされている方たちの生活が一刻も早く元に戻ることを願っています。

記憶に残るものとしては、

西日本を中心に日本全国が豪雨に見舞われた《平成30年豪雨》

日本で初めてのブラックアウトを伴う北海道日振地方が震源となった《平成30年北海道胆振東部地震》

があります。

 

<災害発生時の医療の役割>

災害が起こると医療は大きな役割を担います

けが人の救助や手当はもちろんのこと、被災した人が元の生活に戻るまでを支える公衆衛生の管理があります。

被害が起きてすぐはもちろん大変です。パニック状態になるなか、命を救います。

パニック状態が収まった後も、すぐに元の生活に戻れないこともあります。

避難所での生活は衛生面でよい環境ではなく、エコノミー症候群などの心配があったり、感染症蔓延のリスクもあります。避難している人が健康に過ごせるようにするのも、医療の役割です。

また、精神的にも被災者は弱りやすく、そのバックアップをしていく必要もあります。かりに被災者が元の生活に戻れても、医療がかかわる必要があります。

長野県、岡山県では、いまだに計30人近くの人が避難生活をしています。

 

<経験のない災害>

北海道で起こった、地震ではブラックアウトが起こりました。

私もこの地震で被災をして、ブラックアウトを経験しました。札幌にいたのですが、生活が一変しました。近くに病院があったのですが、懐中電灯をつけて玄関に看護師さんたちが集まって、来た人に対応していました。病院でも、自動扉などがあかなくなったところもあるようです。

また、今回の地震で問題となったのは、人口透析の必要がある患者です。

人工透析とは、腎臓の機能が低下してしまった人が受ける治療です。

体液(血液やリンパ液など)は、体を巡ります。ずっと同じものがぐるぐる回っているわけではなく、新しいものを入れて、古くなったものは排泄します。その時に古くなったものをきれいにするのが腎臓です。腎臓は、体にとっての浄水器です。

これが壊れてしまうと体にとっていらなく、古くなったものが体をめぐり続けます。

これは体に悪い影響が出ます。でも。一度壊れた腎臓はもとには戻りません。なので、その腎臓の役割を機会に行ってもらうのが、人工透析です。この治療を毎日行わないと最悪死んでしまいます。

人工透析の装置は電気で動いています。病院は停電に備えて、予備電源が備えられています。

入院している患者であれば、ずっと病院にいるので、ひとまずは医師がそばにいるので対応できます。しかし、透析治療を受けている患者は、治療が行えないだけでなく、もしもの時に対応ができません。

今回の地震は、真夜中に起こったこともあり、かつ停電が起こったために病院があかない、医師がいない、といったことが生じました。

患者を把握することも大変で、受け入れ先を探すのも困難を極めました。

ニュースで人工透析を行っている病院が常に流されていたのが印象です。

 

<これらの災害から私たちは何を学ぶか?>

災害が起こると≪普通の生活≫がなくなります。2018年は日本中が大変でした。

30年のうちに南海トラフ地震が起こる可能性が指摘されてもいます。

受験でもし、災害関係の質問がされたとき、自分の経験を通してでも、自分が感じたことでも、つぎの災害にどう生かすことができるか。などの観点からいうのもいいと思います。

 

長い文章お読みいただきありがとうございました。次も面接、小論文対策用に医学ニュースを書きます。

では、また✋