こんにちは。

今日は東京医科大学女子差別問題について書こうと思います。

今回の問題についてまとめると

東京医科大学において「女性医師は出産などで、仕事をやめるケースが多く」女性医師を増やしても付属病院の医師不足の解消にはならないために、女子の合格者を減らし、女性医師の数を抑えるために「コンピューターでシミュレーションを行い、得点に0.9や0.8などの係数をかけて、減点していた

との疑惑があると報じられました。

 

正直、このニュースを聞いた時にあまり驚きませんでした。

医学部入試における性別や年齢の差別は受験時に予備校などで説明を受けていました。

医学部受験において『年齢差別』として有名な事例に「群馬大学医学部における主婦不合格」があります。

概要は、群馬大学医学部を受けた50代の主婦が年齢を理由に落とされたという問題で裁判にまでなりました。

http://www.unipro-note.net/archives/50259778.html

また、群馬大学医学部は過去に女子の合格率がとても悪く、「群大は女子は受かりにくい」と噂がたち、女子たちが群大を避けていたということもありました。実際に、群馬大学医学部=女子が少ないというイメージは強いです。そういったことを受けてか近年は女子も以前に比べ高い割合で合格しており、群馬大学医学部=女子が少ないというイメージはなくなってきています。

慶応義塾大学医学部では、医学部受験界隈では、2浪以上のいわゆる多浪生は学力にかかわらず受かりにくく、「多浪生は10点マイナスからはじまっている」ともいわれ、予備校でも多浪生には慶応義塾大学はおすすめできないとも言われました。

このように受験において性別、年齢による差別が行われているということは、医学部受験界ではあるいみ常識となっていました。ただ、医学部受験は「この学校にどうしても入りたい」という言うよりは「どんな学校でもいいから医学部に入りたい」と思っている人が多く、自分の現状にとって不利であるような大学は受けない、受けるのであれば、その不利な条件でも合格できるくらいの学力をつければいいといわれていました。

上記の群馬大学医学部、慶応義塾大学医学部についてのことは、すべて噂にすぎません(医学部受験界では常識となっていましたが。。)

 

こんなにはっきりと点数操作を行っていたと報じられたのは驚きです。

 

今回の報道で違和感を感じるのは、

女性医師は出産などで、仕事をやめるケースが多い→女性は医師としてむいていない

としている点です。

「女性医師は出産などで、仕事をやめるケースが多い」のは、医師に限らずすべての職業に対して言うことができ、企業はその解決のために女性にとって働きやすい環境づくりを心掛けたりしています。

「女性医師は出産などで、仕事をやめるケースが多い」のはなぜかを考え、工夫をしていくことが大切なのではないしょうか?この視点が欠けてしまっていることが残念です。

産婦人科医、小児科医の不足は問題になっています。私の周りでも女子のほうがこれらの科を志望する人が多い気がします。女性医師が増えたら、これらの問題がすこしは解決されそうな気がします。女性が医師になること、医師を目指すことはデメリットだけでありません。

 

また、今回の問題としてもし、このことを知っていたら女子は受験をしたかということです。

女子の合格率が3割という数字はとてもうまい数字だと思います。医学部は受験者も合格者も男子が多いです。女子の合格率が3割というのは、医学部全体で見たら、少し低い程度でありますが、とりたててぐんと低いといった数字でもなく、操作が行われているという疑惑がもたれにくい気がします。点数操作が行われていると気づかれにくそうなラインを選んでいるようです。

全国の医学部 男女比https://www.med-pass.net/rank/danjohi/

受験する側としたら、女子の合格率が3割であったらなにも疑問を持たず出願すると思います。それが10%を切っているとおかしいなここは女子は受かりにくそうだから避けようとなります。

医学部の受験料は1校平均6万円です。大学にとって受験料も大きな収益です。3割というラインは女子の受験者の減少を回避しつつ、女子の合格者を減らすいい数字だったのではないでしょうか?もし、これを意図的に行っていたとしたら、アコギな商売ですね。

また、東京医科大学は一般入試合格者のうち上位35人を特待生として学費の総額500万円の授業料の免除があります。得点が9割、8割がけされていると特待生として合格するのは難しいでしょう。

 

正直なことをいうとこのニュースを聞いた時は驚きはあまりなく、医学部だったらありえるなと思ってしまいました。

医学部以外を受験した友達や、私自身も医学部以外を受けたことがあり、そのことを思い出すと、医学部では、受験者側が変えようのない、大学側の理不尽さがあるなと思いました。

それは、医学部ならではのものだと納得していましたが、おかしいことだと思います。

医学部の常識と世間の常識が乖離していることってけっこうあると思いました。内部にいるとそういったことが見えなくなってしまっているので、一歩引いた目線にもってこれからもさまざま出来事を見ていければなと思います。

 

ではまた✋