推薦入試!!

私が思うに、推薦入試って医学部における人柄入試です。この入試の合否の判定は、高校での生活態度や面接、小論文、筆記試験で見られます。筆記試験のレベルも、一般入試に比べるととても簡単なことがおいです。なので、推薦入試は勉強が苦手って人にもチャンスがあります。

医学部に入りたいけど、学力的に少し足りないなって人はこの入試方法をぜひ検討してみてください!

 

でも、推薦入試って現役生だけが受けられるんでしょ?って人いませんか?

実はそうでもないんです。

<受験資格>

まずは大学に入るのですから、前回書いた通り高校を卒業している、見込みがある、高校を卒業程度の学力が認められている必要があります。

加えて、推薦入試は名前のとおり推薦される必要があります。この推薦者はだれでもいいというわけではありません。卒業する、またはした学校の校長の推薦が必要です。

あとは、一番ネックになるのが、成績です。この際、成績とは、高校の時の評定平均です。

国公立大学だと評定平均4.3以上としている大学が多いと思います。(現役生は高校1年1学期から3年1学期までの成績の平均、既卒生は高校1年1学期から高校3年3学期までの成績の平均。大学によっても違うようです。)

私立だと評定平均4.3以上もしくは3.7以上であるところがあります。

 

現役生、既卒生のどのような人が受験できるかは、大学によります。

現役生はもちろんのこと、大学によっては4浪の人まで出願可能という大学もあります。

私立大学ほど、ゆるいです。

 

ただし、東京大学は科学オリンピックに出ていたり、数学オリンピックに出ていることを出願条件にしていたりと特殊です。

 

一番のネックはやはり、成績だと思います。評定平均が4.3というのはなかなかできません。推薦入試はこの出願の時点でかなりの選別が行われています。

校長の推薦にかんしては、たいていもらえると思います。なので、どのような人が推薦してもらえないかを挙げてみましょう。

①文系の人

→医学部に勉強は正直、高校の勉強とは全く違うので高校での生物をやっていると若干有利なくらいで、高校で理系をとっている必要は個人的にはないと思います。しかし、大学には1年、2年次に教養科目があり、微分積分や化学、物理などをやるため、文系の人がこれらの勉強をせずに大学に入ったら、絶対にここでつまずきます。

②高校時代に遅刻、欠席が多い人

→これはどの程度で、多いかととらえられるかはわかりませんが、欠席、遅刻が多いというのは、さぼり癖があるととらえられかねません。推薦条件として、品行方正であるとの旨がかいてあるので、それに反してしまうのでしょう。たとえ、欠席、遅刻の理由が病気などであっても調査書だけではそのことがわからず、断られてしまう可能性があります。

③教師によい印象をもたれてない

→教員会議などでわるい意味で名前が上がるような生徒は推薦されにくとい思います。これも先ほど言った品行方正であることにはんしてしまうからです。

 

<倍率>

倍率はこれも大学によります。東京大学などは化学オリンピックや数学オリンピックに出てたりと、まず、あてはまるひとがとても少ないので定員が2人ですが、出願も少なく、倍率もあまり高くないと見込まれます。定員5人のところに、4人しか出願していないような大学もあります。

ですが、たいていの大学は2~5倍に収まっている気がします。

 

<合否判定>

多くの大学は面接+小論文+センター試験の成績です。

推薦入試は11月ごろに試験が行われます。この時期に面接や小論文の試験を行い、仮の合否がわかります。そして、センター試験で大学が求める点数を取れたら、本合格になる場合が多いです。大学によって、7割以上、8割以上、9割以上となっています。たいていは一般入試で合格した人の平均よりも10%低くなっています。国公立大学医学部にセンター試験7割で入学できるんです!!

もし、仮合格したひとがセンター試験の成績で落ちてしまったという場合には、一般入試の合格者をその分だけ増やします。

センター試験の成績を9割以上としている大学もあり、推薦入試が形骸化されている大学もあります。

 

<地域枠>

医師不足が深刻な地域にある大学では、この推薦入試の出願条件に卒業後〇年、その都道府県で働くことを義務付けている大学もあります。それに関連して、その大学がある都道府県にある高校を出ていることが義務づけたりしているところもあります。

                  

日本最北端の医学部である旭川医科大学では、定員117人に対し、47人が卒業後、北海道で医師になることを義務付けられて入学しています。旭川医科大学ではセンター試験の成績を8割としていましたが、これを下回る学生が多かったので7割5分以上で合格に変更しました。一般入試は年によって変遷がありますが、8割5分程度でしょう。

つまり、医学部の推薦入試は一般入試では受からないであろう人が合格できるんです。

 

<推薦入試のその後>

見てきた通り、推薦入試は人柄入試ともいえ、学力的には無理であろう人も合格する人が言えます。

ずるいと思う人もたくさんいると思います。ただ、評定平均4.3というのはとても大変です。高校3年間勉強を頑張り、部活や生徒会などなどと頑張ってきた生徒に対してのご褒美だと思います。自分に学力がたりないと思っているならこの手を取るのも、賢い選択だと思います。

また、医学部は勉強が大変で、内容も頭を使うというよりも、まじめにコツコツやることが重要です。医学部のカリキュラムには、天才的な人よりも努力できる人が適しているともいえるので、推薦入試という方法はある意味では正しいやり方だと思います。なので、推薦入試の人が一般入試で入学した人よりも留年しやすといったことはないと思います。推薦入試で多くの人を合格させている大学の留年率が高いですが、関係はわかりません。

 

医学部推薦入試ナビというサイトにも推薦入試情報がのっているので気になる人は、要チェックです!!!

 

お読みいただきありがとうございました!

では、また✋