こんばんは。前回は医学部のはいり方についてざっくりと書きましたが、今回は詳しく書いていこうと思います。

 

①日本か海外か

まずどの国で医学を学ぶかです。

別に日本で医学部に入り、医学を学ぶ必要はありません。

日本で医師として働きたいのであれば、日本の医学部にはいり、卒業するのが確実です。

しかし、海外の大学の医学部を出ても日本で医師になることは可能です。

最近は

ハンガリー国立大学、チェコ国立大学、フィリピン国立大学

などを出て、日本で医師になる人もいます。私の友人でも現在、ハンガリー国立大学で医学を学んでいる人がいます。

私はハンガリー国立大学に興味がありますが、その実態?が調べてもあまり出てこなかったので、ハンガリーの医学部に通う友人などにメールしていろいろ聞きました。日本とは入試、学生生活など大きく違うので、それについては後日、日本のことを書いたあとに比較として書いていこうと思います。

 

②編入という選択肢

海外についてはひとまず置いておいて、日本の医学部について書いていきます。

学士編入という制度を知っていますか?

たいていの大学は入学しても、すぐには専門的な勉強に入りません。大学によってその期間は異なりますが、入学してから半年~2年ほどは医学は学ばず、”教養”と呼ばれる科目を取ります。私の大学では2年生から専門の医学が始まり、それまで1年生の間は、高校の勉強の延長のような理科系の科目や、数学系の科目、科学実験や体育、英語、ドイツ語、古典までと様々な科目を広く浅く学びました(必修科目を取り切れず、2年生になってからとった科目もありましたが)。

学士編入の制度で入学するとこの1年間をパスして、専門の医学が始まる2年生から入ることができます。

いきなり2年生から始められるとは手っ取りばやくていいと考えた人がいるかもしれませんが、それは間違いです。

この制度を使って医学部に入ることができる人は

4年制の大学を卒業している必要があります。

 

天才な小学生が東大を受験することは可能だと思いますか?

答えは不可能です。大学には出願できる人に制限があります。それは、①日本の高校を卒業しているもしくはその見込みがある。または②高校卒業程度の学力があると認められた人に受験資格があります。

①はわかると思います。②についてですが、高校を中退してしまった人や高校に入学をしなかった人に対してのものです。この人達は、高校認定試験という試験を受けて受かれば、高校を卒業したとみなされ大学を受験することができます。大検という名前で知っている人もいうと思います。女優の真矢みきさんがこの試験を受けて受かったことも記憶に新しいでしょう。

 

これと同様に、学士編入を受けることができる人は、高校を卒業しているではなく、大学を卒業しているのが受験資格になるということです。

2年生から入る=”教養”をすっ飛ばすということですが、学士編入で入ってくる人は、この”教養”を前の大学でやっているからもう一回はやらなくていいよということなのでしょう。この制度を使ってはいるには、別に直前まで大学にいた必要はなく、大学を卒業して、社会人になり働いていてもこの制度を使うことができます。卒業から何年たっていてもこの制度を使うことは可能なんです。

私の同期にも学士編入で2年生から入ってきた人がいますが、東大の文系を卒業してすぐに入ってきた人もいれば、サラリーマンを辞めて入ってきた人もいます。

 

次回は一般入試と推薦入試について書こうと思います。

読んでいただきたきありがとうございました。では、また。