4.ひと夏の、二人(一止と卓巳) | なうのこたつ保管部屋

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初めて
→ひと夏1.


おさらい
→ひと夏3.





4.ひと夏の、二人



風呂上りはアイスバー


しかも、その温泉施設が悪い訳じゃないのかもしれないが


ふたりでアイスを購入し、パンツだけで肩にバスタオル、その姿で風を感じながらかじり付く



竹で作られた長椅子
マッサージ効果があるのか?妙に心地良く


けれど、そのアイスは見事に硬かった
薄い桃色とクリーム、最後にチョコレート色の三層アイスバー



「 一さん、これ歯が折れちゃわないでしょうか? 」


「 確かに硬いが、アイスで歯は折れてはいけないのだ 」


自分の言って、恥ずかしくなるような言い訳に、再び前を向きその硬さに対抗する


アイスの硬さは変らぬも
持つ木目に溶け、指の隙間に入り込み


接着剤のような感覚に陥る


「 ソーダバーにすれば良かったのかも知れないな 」



「 でも、これも良い思い出です。オレ硬いアイスを食べる度に一さんを思い出しますから 」



空を見上げれば高く、羽根を広げた鷹が飛び
山の方へと消えるのが見えた


最後まで食べ終わる頃には、指先はコーティングされ、流さなければ蟻がたかりそうだ



「 食べるの下手・・ですね 」


「 お前だっ・・ 」


言いかけて止まったのは、風がただ止まったからではなく


卓巳が僕の指を舐めたからだ



思わず手を引くのも忘れ、冷たく冷えた紅い舌が指先を、ただ温かく舐めるのを見つめれば



それは数秒後に静かに終わり、そのまま立ち上がると近くの水道で手を洗いに行ってしまう



自分は座ったまま
卓巳の背中を眺めていた


そして遅れて隣に並ぶと、同じように手を洗った


指先が清流の水を通しているのか?水道水の冷たさに芯を傷めるような冷たさを感じる



「 せっかくオレが綺麗にしたのに 」


言葉を返せない、
突然に舐められどう話せば良いのか


「 アイス美味しかったですね、ひとつ思い出が出来ました 」


「 思い出なら、他にも作りようがある。嫌じゃなかったのか? 」



なにが?”そう言い君は笑う
とても自然に、

普通じゃない、なのに素直な笑顔で
それは子供が人の菓子を羨むように触れた、それのように思えた


「 アイスなら、また買ってやる。だから今度は舐めるな 」


「 じゃあ、今度は一さんが欲しがって下さい 」


青い葉が落ち
しかしそれは老いではない

強い風に誘われて旅に出ようとしたからだ


そんな風に、ひと夏の思い出は特別な物になる


「 驚かないのなら、待ってろ 」


「 はい、楽しみにしてますね 」


変っている、変人だと
自分を奇異の目で見る人間は少なくない


けれど同じ部屋に住み着いた卓巳だけは、今までとは違う気がして


差し出され受け取るアイスの木片
一つにだけアタリと書かれ



それは、どちらの物か分からなかった










・・・つづく


イベントって来ました
色々して、

熱かった!!
ボスも居たけど

嵐を見た国立が
どんなに暑くても気にならなかったのに

普通にチビごとは暑いです

祇園祭りも普通に
すっごく暑いです

でも、時々通り抜ける風が
冷たくて

また行きたくなります


もうすぐ梅雨が始まり
終わる頃に山鉾が立ち並びます


毎年の風物詩だなぁと
チビとはあと何回行けるのかなぁ


なう



一緒に嵐にしやがれ
見たいけど、見れなかったらごめんね


クローバー桜クローバー桜クローバー桜

エブリスタさんで
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