●僕の旦那様4.(櫻葉小説 | なうのこたつ保管部屋

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大好きな彼らの記憶を残しつつも、趣味な物語や日記、旅行記などを書いてる部屋です♪


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初めての旦那さま
僕の旦那様1.


おさらい
僕の旦那様3





・・・・





僕の旦那さま4.





オレの仕事は
お手伝いさんのような物で


それでいて奥さんという立場らしい



あんなにモテそうなのに今まで結婚したいと思う女の子は居なかったんだろうか?




「 とりあえず10万渡しておくから、あとカードは20万までなら好きに使って良いよ。だけど他の人間には使わせない、使わない事ね 」




「 うん分かった、頑張って仕事したお金だもんね。大切に使うよ 」




お母さんとお父さんとも話し合い
年に一度は家族旅行と3年に一度は海外旅行に家族で行く



その条件がとても良かったようで
喜んで引っ越しの日には家の門の前で万歳をし送り出してくれた




「 雅ちゃんゴメンね引っ越しの手伝い出来なくて、大丈夫だった? 」






引っ越しと言っても単身者用の軽トラひとつでも余るくらいで


翔ちゃんは仕事の関係だからと一人で荷物を受取った
家具も無いし、バイクも何も無い



机やベッドは置いて来た
今日からここがオレの家になります



着ていたスーツを脱ごうとしているのが見え立ち上がると背中から手伝う




「 ありがとう、今夜はお祝いしないとね 」



「 別に引っ越しってほど大げさな物じゃないから良いけど 」



翔ちゃんは後で自分でするからと
寝室の隣にあるウォーキングクローゼットへ歩いて行き


デニムにラフな白のシャツに着替えると戻ってくる



そして大きな黒いL型のソファーに腰をかけオレを呼んだ




「 ダメだよ?だってオレ達は法律上は違うかもしれないけど、今日から夫婦なんだしさ。ちゃんとお祝いしょうな 」




膝の上に座らされて背中を撫でられる




「 うん、じゃあ翔ちゃんの好きな物で良いよ 」



「 オレの好きな物? 」



「 そう何が好き?お肉?それとも海老とかかな 」



オレは男の人の膝なんかに乗った事はないけれど、翔ちゃんにだけは昔から知っているせいか不思議と恥かしくとも無かった



だって夫婦なったんだよね?
じゃあスキンシップも奥さんには仕事のうち




「 雅ちゃん、オレの事さ好き? 」



「 えっ・・嫌いなら奥さんにならないけど 」



「 そうじゃなくて好きか聞いてるんだよ? 」



翔ちゃんは甘い声とスッキリとした香水でオレをぎゅうっと抱きしめると顔を近づける



「 キスしょっか? 」



うっ、そうか。
もしかしてこの前の夜のスィーツもこれだったりする?


っていうか男ってどうすんだろ


だけど翔ちゃんのキレイな顔と耳の奥に甘く響くような声で囁かれると拒む事も出来ずに




「 ん・・ ぷはっ 」



「 なにぃ息止めてた?もしかして 」



だって高校の時に軽く付き合ったきりで
女の子には縁がない大学生活だったから


それよりもツレと遊んだり、ゲームをしたりで結果あんな感じだったんですけど



「 だって慣れてなくて、ゴメンね・・下手くそで 」



その言葉に咳き込み出す翔ちゃん
だから心配になり小首をかしげ覗き込み水を持って来ようか?と聞いてみた




「 あっはっ・・はぁ、ごめん変なとこに何か入った。何で謝んの?最高じゃない?奥さんがほとんど経験ないとかさ、自分色で染められるなんて逆にありがとうだよ 」




すっごく恥かしいけど聞いてみる




「 あのねオレも翔ちゃんも男でしょ?その・・もう、ダイレクトに聞いちゃうけど。そういう対象になるの? 」




オレの耳に伸びた前髪を斜めにかけ
そっと耳朶に唇で触れる




「 オレはねまだ話せないけど、心が可愛い人が良い。男でも女でも一緒に居て愛しいという気持ちが優先なんだよ、それに雅ちゃんは女の子だと決め付けていたけれど男でも女でもそのままならどちらでも良い 」



そうなんだ・・



「 あのね、オレもタクシーで帰って来た夜さ。丁度翔ちゃんを思い出してたんだ、昔はいつも一緒にいて楽しかったなぁって思ってた 」



「 ん・・ 」




なんだろ不思議な気持ちだ
オレの旦那様は優しい、それにお金持ちだと思う


だけど全くそれを自慢するような感じでもなく、仕事がなくて奥さんになろうとした自分を男と分かっても大切にしてくれてる




もう一度キスして今度はオレから抱き付いた




「 よしっ!決めた。オレからキスしたいとか・・甘えたい時は旦那様って呼ぶ! 」



翔ちゃんがオレの言葉に少し驚いてる。からもう一度、んーってキスをしてあげた




「 ふふ、それってお誘いの合図ってこと? 」




「 そうなのかな、だけどしたい時はそう呼ぶから。嫌な時は言ってね 」



嫌なはずがない
そう笑い何度も甘くて軽いキスをされ腰に支えられた腕が太い




「 じゃあお祝いします? 」



「 決まったの?何が食べたいか 」



「 雅ちゃんが食べたいけど、もう少し好きになって欲しいから今夜は外食しょうか? 」



「 うん! 」




そしておいでと手を繋がれ先ほどのクローゼットへ連れていかれると、そこには翔ちゃんの服の反対側にオレのサイズの服が沢山かけてあり



「 このサマーセーターとコットンパンツで行く?絶対似合うと思って行きつけの店で買っておいたんだ、あと何着かも揃えておいたから気に入ったら着て。こっちのカーディガンは袖が合うなら一緒にどうぞ 」




うう・・お姫様みたい
オレの欲しかったスニーカーや鞄


それに服まで全部揃ってる




「 ありがとう!旦那様、めちゃ嬉しいよー 」



「 あっ、それってお誘い? 」




思わず興奮して呼んでしまった
だけど、それでも良いなって思わず抱き付いて頬にキスをした




























・・・つづく



着々と
いちゃいちゃ新婚カップルに
なっています


色々起こるのは
もう少し後かな


では


お出かけしてきます
ボスはねとるー


なう



夜00時まであけております
感想頂くとやる気になりますが
なくても気楽に読んでてくだされ





 ・・・

オレ鳴や
きか飴、他新章を
アップしてゆきます↓
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