オレノマ初めての方↓
オレノマ1.
テーマ:
ノーマルの恋人で
収納してあります
・・・
白いブーケ4.
「 ・・着いてから
初めてのキスだな 」
「 うん・・16年目の
初めての? 」
「 そう・・ 」
波はもう膝まで来ていて
冷たさが満ちては引いてゆく
「 結構、波冷たくない?」
そう言ったのに
雅紀はうれしそうに
少しだけ身体をかがませて
手の中に波をすくうと
オレにかけようとするから
笑いがこみ上げて来て
「 おぃっ、なにすんだよ 」
「 ほら、
16年目初めての水遊び・・? 」
なんて言うから
オレも同じように海水をすくい
雅紀を追いかける
「 うわっ翔ちゃん本気なんだって
やめてよ~ 」
「 おらっ逃げんな!」
本当はもう手の中には
海水なんて入っていない
逃げる雅紀が可愛くて
ただ笑い声とともに
はしゃいでるだけ
逃げていた
細い腰をつかまえ
離れられないように
強く力をこめた
「 部屋・・もどろっか? 」
言わないと・・
「 どうしたの?」
雅紀がオレを見つめて
月明かりのした動きがとまる
「 オレと・・
ずっと一緒にいてくれない?」
「 うん、いるよ 」
そうじゃなくて・・
言葉が・・すごい緊張する
「 だから・・そうじゃなくて
結婚して?雅紀 」
一瞬だけ驚いた顔
けれど何も言わず
オレの前でコクンと
頭をさげるしぐさをそっと抱きしめた
「 返事は?」
「 オレでいいの?本当に 」
「 ・・お前だから
・・雅紀・・だからだよ 」
「 翔ちゃん・・オレも
言葉だけでも嬉しい・・ 」
確かに・・今の今ままじゃ
そう想われても仕方ない
互いに抱きしめあい
雅紀の心考える
さっき置き去りにした
2足のサンダルを
一緒にして雅紀と繋いでる指とは
違う手で揺れさせながら
オレは考えを巡らせて歩いてゆく・・
雅紀との歩みを
思い出しながら
「 こうやってると千葉・・
思い出すな 」
「 千葉・・?」
「 そう・・
雅紀が連れて行ってくれたでしょ?
あの時・・すげぇ嬉しかったんだよな」
「 沢山、食べたモンね 」
ぎゅっと繋ぐ手に
力をこめて
「 ちげーよ、
なんか・・外にいるって
ちゃんと生きてるんだなって
思ったんだよ改めて」
「 そっか・・ 」
エントランスの明りが
見え始めた場所で
指をどちらからともなく
そっと離し
足についた砂を
はらいサンダルを履きなおす
帰ったことを
ちゃんと伝え・・
部屋に戻ろうとしたら
雅紀が自分の部屋のドアを
押そうとしている
「 なにしてんの?こっちだろ?」
「 え・・でも 」
「 でもじゃねぇって
せっかく・・告白できた・・
だから一緒にいよ 」
そのまま細い手首を引き寄せて
自分のドアへ導く
部屋に入り
ドアの後ろに
雅紀を押し付けると
海岸でしたのとは
全く違う気持で
くちびるを触れ合わせる
ため息のような
息があがり
声にならない
・・小さな音が聞える
そっと離し
「 足・・
洗ってやるからおいで」
今さらかよと
思えるような
恥ずかしそうな表情を見ると
余計に自分の背中に
ゾクゾクとした感触が走る
浴室の窓を開ければ
そのまま海が見えていて
湯をためながら
まだ服を着たままで
雅紀をはしに座らせ
シャワーで砂をおとした
「 くすぐったい・・ 」
「 よろこんで・・
海に入っただろ? 」
全部・・流して
そのままシャツそして
着ている服をカゴに入れ
オレが後ろになると
雅紀を招きいれ
イスの代わりになって
頭を湯の中で寝転びながら
波が月で照らされる景色を
眺めていた
「 ・・温かいね・・ 」
「 うん、2人だと余計な 」
湯が落ちる
オレンジの髪
今日は何もしない・・
だって明日があるから
少し欲しそうな顔をするけど
今夜は抱きしめて眠るだけ
本当の16年が始まる朝を
一緒に迎えるために・・
言葉だけじゃない
これからなんだよ雅紀・・
・・・つづく
基本・・純愛なんです
なうは最終に書けたら
それで良い派
なので・・
どれだけ好きなのかと
想う気持ちを書くほうが良いな
もう刻むとか
遠まわしな表現も
嫌だったりして(笑
では・・また後で
なう
・・・
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