オレノマ初めての方↓
オレノマ1.
・・・
白いブーケ1.
9月に入ると
一気に時間がないことに
気付き始めるオレ達5人
もちろん・・
スタッフは全て周知の上での
準備けれど
天候や・・
あちらでの手配
見えないところで
着々と進められてゆく
オレ達の15周年
「 翔ちゃん・・ 」
最近になり
オレの身体に馴染んできた雅紀
だからこそオレも多少無理をさせてしまい
互いの奥の方へと
心地よさをより感じたくて
一緒に居ることが多い
「 どうした? 」
「 うん・・今夜なんだけどさ
行こうって思ってたんだけど
どうしても遅い収録から
早朝のロケが入って 」
仕方ない・・
オレ達の夢だった
15年目が来ている
そのまま別れて雅紀は違う収録現場へ
オレは・・
ともに過ごせると思っていたから
資料を入ったカバンを持ち
自宅へと帰ってゆく
オレの後ろを・・
いつも追ってくれていたのに
いつの間にか
ゆっくりと育った芽は
きちんと根を張り、
雅紀の基盤を築いていた
車のハンドルを持ち
いるはずもない助手席を眺めたら
オレの・・でかいカバンだけ
「 せっかく・・
想いが通じたなら
もっと・・そばにいてぇな 」
ふと・・信号で停まった交差点
しあわせそうに手を繋ぐ恋人たち
ショーウィンドウには
白地に薄いグリーンの
トルコ桔梗が入ったブーケが
飾られていた
白くて・・透明感がある・・
「 なんか・・あいつ・・みてぇ 」
笑顔を見ると元気になり
笑い声がするとオレは・・
引き寄せられるように
そばで守りたくなるんだ
夢見ていた時間が
今、この場所ならば
これからの夢は・・
懸命に走り続けて来て
振り返れば・・もう・・
道は閉じているのに
必死で走れと聞える未来
それなら・・誰と走りたい?
もちろんそれは仲間・・
でも、友情も・・楽しさも・・
そして恋心を育てた
あの子・・だろう?
背中から信号が青に変わったと
合図を送る音に
オレは再びアクセルを踏み込み
エンジンをかけてゆく
白い・・ブーケ・・か
未来を変えてしまった
2人の形・・でも・・
手離したくないなら?
・・・
・・・・・・・
映画の撮影も終り
順調な走りだしに
5人の心も躍る
「 ハワイさ・・もう来週だね 」
雅紀が収録の合間
全員でメシを食べている時に
話し始め、分ってはいるけれど
改めて時間の流れを確認する
「 え・・っと何年だっけ?ニノ 」
「 だから・・15年でしょう?」
相変らずのかけあいに
輪が和む
「 あとは現地での動きを
もう少しつめねぇとな 」
潤が裏方にも手をまわし
プロジェクトを
細部まで確認してくれていて
オレも・・決めないと・・
その数時間後
翌日は互いに昼からだと
一緒に帰る車の中
「 なんかさ・・
毎回、同じような感じだけど
やっぱり楽しいね 」
「 そうだな・・5人だと
時間・・過ぎんの早ぇえわ 」
他愛のない会話
でも・・そっと左手を
まさきへと重ねる
「 翔ちゃん・・・ 」
「 ん・・・ 」
遅い時間だけに
人通りが少なくなった歩道
「 最近さ・・
あまり一緒に・・いれないね 」
「 そう・・だな 」
影になる
ビルの脇のコインパーク
ゆっくりと車をいれて
ギアをかける
「 翔・・ちゃん?」
「 ごめん・・帰るまで・・無理 」
「 え・・でも、
もうマンションま・・・ 」
最後の声を
奪うように同時に
シートを押し倒し
身体の自由を奪う
「 あのさ・・辞めない・・嵐? 」
雅紀の表情に
怯えが・・見える・・・
耳朶に舌をつけて
やわらかな感触を味わい
自分の匂いをつける
「 なん・・で 」
背中をむかせて
デニムのファスナーを開き
腹から・・そっと触れる
「 もう・・オレだけの・・モンに
なれば・・よくね 」
オレの低い声に反応し
湿りはじめる先を
自分の唾液を絡ませた指で
ゆっくり反応を楽しむように
強く・・弱く・・・
にぎりしめる
「 でも・・5人・・でって 」
分ってる・・
自分のシートを
出来るだけ後ろにさげて
準備でき始めたところで
腰を寄せて倒れたオレと
同じ方向に座らせると
すぐには挿れず・・
感触だけを楽しみ
ハンドルに手をつかせて
オレは腰を抱きしめる
突き刺した先
硬骨な表情がフロントガラスに
映るとオレは満足げに
腰を強く揺らし始めた
・・・つづく
こんばんわ♪
(土)よる
23日ラストの
3話完結に
しょうと
考えております
お付き合いくだされ
なう
下記upppiさんで
ホラーコンペ
参加しております
良ければ
下記upppiさん
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