きか飴1.
前回のおさらい↓
きか飴102.
・・・
103.
書斎のドアに
鍵を射し込んで
ゆっくりと最後まで
回しきり中を覗き込んだ
翔の腰へと腕をまわし
支えるように抱きしめ
オレが全てを任される
中には
何かを熱心に読みふける
祖母ミカゲの姿が見えた
「 ミカゲ・・
一度、ザーガに戻らせてやる
それから正式に
オレの側に知識の者として
いてくれないか?」
ショウの言葉を
何もいわず白い瞳で
聞いている祖母
「 帰りは、この部屋の
井戸は使わなくても
大丈夫だから
オレが帰らせてやる 」
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20140226/00/piman89/44/b6/j/t01570155_0157015512858045255.jpg?caw=800)
「 智、このまま
今夜、警備の手が薄くなってから
ミカゲと智に
ドームに行く
だから
着いてきてくれないか?」
そう言って
ミカゲに帰りの手配をすることを
伝え、まだ見たい書物があるという
祖母を置き
後でくるからと
もう一度、何者かに
見つからないよう
鍵をしめた
歩く事はできるが
まだ、不安定な体調に
毎日の発芽作業が滞り始め
知り合いの
医療スタッフに
理由をつけて風邪をひいている
そう報告してほしいと
頼み込んだ
けれど
こんなこと
いつまでも通るはずがない
「 ショウ・・」
夢の中で見た
彼はとても素直で
今、オレが抱きしめている
彼とは全く違う雰囲気だった
本来なら
王でなければ
彼は、あのような人なのかも・・
しれない
今夜、再び
あのドームに入れば
一体、何が起きるのか
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20140226/00/piman89/25/80/j/t01690212_0169021212858060451.jpg?caw=800)
棘で締め付けられた感触を
身体が覚えている
もしかして
もう一度、血液を
与えるのだろうか
痛みはほんの少ししかなく
それよりも体液を絞り摂られる
不思議な快感に
熱を期待するのか
背筋がゾクリとし
オレはショウを気付かぬうちに
強く抱きしめていた
「 智 」
はっとして
強すぎた力にショウが
痛みを訴えたのかと
「 すみません・・無意識に 」
「 違う・・ほら 」
そこには
ショウを助けれくれた
サイスの環境システムを
統括する和という男性が
部屋の前で
オレ達を見つめていた
「 ・・王、お話が
あります 」
ショウは
智に耳打ちすると
中に入るようにと
促す
寝室に入り
ベッドに寝かし
腰の辺りに
負担がかからないようにと
使っていない枕を
挿し込んだ
「 で・・結果は?」
和はかけていたメガネを
胸にかけると
王を眺め
「 現在の
配給率は80%
メインコンピューターの
エリサの予想では
3ヵ月後には
食物需給率は目に見えた
滞りを見せるとのことです 」
ベッドの上で
指を絡め
無表情で何かを考えている
「 王は疲れている
明日にでもしてくれないか?
ここ数日くらいでは
さほど影響はあるまい 」
「・・・・ はい 」
「 違うだろ?
何か、他の理由で
こいつは来てる、服の端に
感じないか智
新しい命の匂いが 」
・・・・つづく
☆
おはようございます
遅い反応ですが
書いてるの火曜ですし
翔くん
おかえりなさいですね☆
これから
イチさんもあるし
また少しバタバタするんだろうな
あーばさんの
エキストラの
話なんかも聞き
なんか自分のことのように
ワクワクしてしまう
なうです
自分の好きな人が
側にいたら
それも絶対普段は
近寄れない人が
側にいれば
きっと
なんか・・
言葉に出来ないんだろうな
好きすぎて
食べれない
いや、食べるけど
なんて
櫻葉ばっか
書いても良いと
負担にならないようにと
優しい言葉を頂き
。゚(T^T)゚。
今、羽音ちゃんも
描写をより
練りこんで少しずつ
書いています
本日もよき1日を
雑誌祭
ステキすぎて
死にそうだけど
やっぱたまんないです
☆なう