影と光(スピンオフ 松本潤編 | なうのこたつ保管部屋

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大好きな彼らの記憶を残しつつも、趣味な物語や日記、旅行記などを書いてる部屋です♪


【※無断に話や内容転写利用、画像利用はお断りします。別公式小説サイトにてオリジナル名にて上げています】


 オレは1人いま

 あいつらか離れて異国の地を放浪している
 以前から夢でもあった多文化触れる旅に出ている

 飛行機の時もあれば長い長距離バスの場合もある

 「1年ほどなら離れていても1ヶ月ほど寿命が縮むくらいです

 






   その言葉に甘えて

   地球のあらゆる方面
   できるだけアジア圏内を外し

   オレは旅をする


   どこかで見た顔だと言う者もいれば
   全く興味のない者がほとんど

   その環境に安堵し
   身をまかせることが出来た




                       異国のまったく違った景色

  
嵐のように愛するきみへ

   
   




   通じない言語もまた楽しく









   オレを自由に変えてゆく






      忙しく充実した生活も悪くなかった

      だが、全てを忘れる旅もいい








       ただ思い出すのはオレが密かに秘めるこの想い


  




   潤 ・・ 気をつけて行けよな
   いつでも帰ってきて いぃんだからな


    そうだよな・・でも ニノは違うみたいだよ





        年下のオレを可愛がってくれる
        その気持ちが嬉しくて ムチャして振り向かせようと何度もした             





    だから、リーダーがオレの血を求めた時も
    少し戸惑ったけれど嬉しいと感じたオレがいて


   













  J ・・このまま行ったら
  異形化しますけど


  どうしますか?
  わたしが助けます?

  でも・・・・
  あなたのこと好きなんですけど
  大野さ取られたくないのが本音です

   だから助ける代わりに
    身を引いてもらえませんか






   一瞬、不誠実なその言葉に ニノに敵意をもち
   視線を向ければ  とても切なく哀しい顔しているから

          あぁ・・本気なんだなって 感ずいた自分 だから

    「別に本気で好きとか、愛とかそんなんじゃあねぇし」
    思わず口にしてしまった言葉

          その言葉に安堵して見せた ニノの表情に もう無理なんだなって
          自分の心の声をのみこんだ

 


        




      ありがとう J
  
      わたしずっと大野さんのそばにいます








      
    あれはアイツなりのオレへの思いやりだったのかもしれない
    このまま行けば、オレもリーダーも3人ともが辛い想いをしたはずだ


   そして彼を忘れてる旅に・・

   2人の時間を作れればと旅にでた

   少しは幸せになったか ニノ? オレは上手く踊れたかな?




 

嵐のように愛するきみへ

   
  それから また何国か
  世界を旅して、ある場所で

  昔からの古城で今も生活している
  貴族がいるとの噂を耳にして

   訪れてみ





    確かにたたずまいは古く人の気配もしない





       オレは何かが心のはしに引っかかり
       胸騒ぎのままに を離れようとする

              





  あら 客人なんて
  めずらしい 言葉の分からないオレの頭に

  直接つたわる声





   気が付けば背後に、背中に黒い羽を画いた女性が立っていた
   オレを城の中へ招待すると言うが、自分の中で帰れと言う声がする

          

    
    しかし、彼女の視線から身体が身動きがとれなくなり
    城の中へ連れられて行く

    城内の天井は美しさ溢れんばかりのステンドグラスやガラス細工
    ほどこされていて

    昔のまま、美しさを維持していた

    





   すると気配もさせず1人の男性が
   オレの前へと現れて不適な笑顔で囁く


   これはこれは・・・囁く人か
   久々の薫りだね・・・きみはワインを
   水分の代わりに摂ってるんだね

    その通りだった
    リーダーがワインの香りをさせれば
    すごく嬉しそうな顔をするから

    この身体になってからは
    毎日のように飲んでいたし

    また風呂にも入れたりしていた



   オレはその存在に凍りつく
   もう逃げれない・・そう思い、その男の瞳をみれば

   オレンジ色に近いゴールドの瞳そして青白い顔つきに
   こいつ・・仲間だ・・リーダーや雅紀と同じようなオーラに一歩下がってしまう

   






  きみは誰かの食料なんだね・・・
  それで主はどこにいるんだい?

  ぜひご試食願いたいものだ

  「あいにく側にはいない

   だが、あんたに食われるつもりもねぇ



  大きな虚勢をはり
  その場から逃げれるか何度もシュミレートする







  多分、こいつは吸うだけ吸ってオレを殺すつもりだ
  半死にさせれば 必ずオレのマスターが報復くるのを知っている

  


         「あいにく私は待つのには慣れていてね
            手荒なことはしたくない・・きみが私を受け入れてくれるなら

             この城から出しどこへでも行けばいい、もちろん素直に
             きみの甘い血液をすこしだけ提供してくれればの話だが



   夜まで待つから、そう言いのこしオレを奥の部屋に閉じ込めた
   どうすれば いいだろう ・・・このまま抵抗すれば 確かにお互い大きな傷をおう

   もちろん半分だけだが餌として存在する人間にも通常の人間よりは
   強い力もあり、弱い相手なら簡単に・・・やれる

   だが 夜を待つと言った・・・満月を待つつもりだ
   オレだって知ってる 満月のタイミングそして力の増幅を

   
嵐のように愛するきみへ









 

  月があがれば
  オレが抵抗したところで

  全く意味のない 力があいつに宿る






    

   

        リーダー ・・オレもうあんたの
        いる場所へもどれないかもな・・


        今まで幸せだったよ
        あんたが誰を愛そうが

         オレが幸せだった

    
嵐のように愛するきみへ





  夕月が新月へと姿を変える
  足音とともに・・・扉が開かれ

   絶望の淵へとのぼってゆく







     「さぁ 覚悟はできたかな? 少しだけで良いんだ

       私はそれほどまでに甘い匂いをかいだことがなくてな
       力は満ちた その美しい首筋を差し出すといい



  



       もうダメかもしれない

       みんな ・・・ また会えたらいいな・・

       オレの視界がゆっくり暗くなろうとした






   その瞬間 城の扉は大きな音をたて 粉々に打ち破られた


   
嵐のように愛するきみへ





  そこには外の豪雨とともに
  見慣れた愛しい人の姿が・・・


   「ごめん潤・・・が嗅覚を鈍らせた
    本当ならもっと声が匂いがもっと早く

     探し出せたんだ、恐い思いさせたな













    男はその存在に恐怖する 

   「お前はこの男の主なのか?」
   
   そうだと答えるリーダーは相手の男を赤い瞳で睨みつけると
 
   「あのさぁ オレの所有物に手ぇだすのやめてくんないかな? 

   


 




      男は言う

     「お前みたいな若造には

      何も出来まい・・私はもう200年の
       月日をここで過ごしているのだ



    「あのさぁ・・こっちは400年以上この姿
     なんだよ・・もういい加減あきらめろって






    その瞳には今にも男を睨み殺すほどの力が宿る
    相手の首元を左片手でつかみ上げれば、思い切り窓から地面へと叩きつけた

   



  なんで・・ここが・・?
 
  「あぁニノが・・嫌な感じがするって

    すぐに探してこいって怒鳴ったんだ





   ニノが・・・・  オレを気にかけてた

   今までの心の張りが溶けて、抱き上げられたその腕
   眠りについたオレ

   そのままリーダーは人目がつかぬ道を通り抜け・・遠くのニノが待つ家へと
   オレを運んでくれた

   ベッドに横にされる頃には意識がしっかりとしていたけれど







   2人の声を耳にしていた











    「 そうですか・・ J 助かってよかったですね・・
      あの子が大好きなんです。もしも私に何かあれば・・Jに守ってもらいなさいね


   ニノ・・・オレ お前には頭あがんねぇわ 完璧に負けだな
   この心はきっと 尊敬と信頼そして2人への愛へと続くんだ

   そう 心を溶かしながら もう一度眠りについた・・・




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