大事なとこだけ抽出します。具体例は全てC172に関して。

 

・航空機の構造は予想される運用状態において、有効かつ確実に機能を果たすものでなくてはならない。

これらは試験もしくは調査研究又は経験上妥当であると認められるものでなければならない。

ただし安全上重要な可動部分については試験をしなくてはならない。

 

→具体的にはこんなことをして、強度を高めている。

胴体は、2024-T42 材の多くのバルクヘッド(隔壁・仕切)、フレ ーム(円きょ材)、ストリンガー(縦通材)、ダブラー(補強材)に使用して 2024-T 3材をスキン(外皮)にリベット止めをしたセミ・モノコック構造である。

これらは、局部的な曲げ応力と共に総合的な応力に対応する胴体構造の強度を 作りだしている。

 

主翼は、2024-T42 材をメイン・スパー(主桁)、リアー・スパー (後桁)、多くのストリンガー、リブ(小骨)に使い、2024-T3 材のスキン(外 皮)をリベット止めしたセミ・モノコック構造である。

主翼は、スパーやストリンガーで曲げモーメントと剪断荷重を受け持ち、それ にスキン、リブを加えたトーション・ボックス構造によりねじれ荷重を受け持ち、 主翼にかかる総合的な応力に対応している。

 

・材料は国交省大臣の認めたもの

→C172は機体構造は、主にアルミニウム合金が使用され、AA 規格(米国ア ルミニウム協会)の 2024 材を使用者(機体製造者)での熱処理による溶体化処理後、自然時効することで強度を向上させた 2024-T42 材(超ジュラルミン) を骨組みに使い、同じく熱処理後、冷間加工をした2024-T3 材を外皮に使用した全金属製の航空機である。

 

・風化、腐食、摩耗、その他劣化又は強度低下に対し保護されていなければならない。

 

・点検、交換、調整、潤滑が容易にできること

潤滑 :オイル足すとかはプリフライトでよくやるよね。こういうのは簡単にできないと困るね。

調整 : 後桁と胴体の取付けスパー・ブロックには、偏心ブッシングが用いられ、ブッ シングを回転する事で取付ボルト位置が変化でき主翼の取付け迎え角が微調整 でき、左右主翼揚力の不釣り合い等の修正を可能にしている。