飛行機普通N類の上昇要件は次のものがあります。C172が該当するもののみ説明します。
・地面効果を考慮せずに次に示す最小上昇性能に適合しなければならない。
A) 全ての発動機が作動中であり、初期上昇形態において
①レベル1および2の低速飛行機については、陸上機は8.3%、水上機および水陸両用機は6.7%の上昇勾配。
C)着陸復行については、着陸装置が下げおよびフラップが着陸形態の状態で、操縦者に過度の作業負荷をもたらすことなく、3%の上昇勾配。
8.3%は4.744°
3%は1.718°
これを満たすためのft/minはGSによって変わっちゃうから下の計算式を元にその都度だそう。
1.水平距離・垂直距離から勾配の計算
- 勾配(%)=垂直距離X100/水平距離
- 勾配(度)=tan-1(垂直距離/水平距離)X180 /π (πは3.14....)
- 斜辺距離=√((水平距離)2+(垂直距離)2))
2.勾配(%)、(度)の相互変換
- 勾配(度)=tan-1(勾配(%)/100)X180 /π (πは3.14....)
- 勾配(%)=tan(勾配(度))X100
3.勾配から水平距離、垂直距離の計算
- 水平距離=垂直距離X100/勾配(%)
- 水平距離=垂直距離/tan(勾配(度))
- 垂直距離=水平距離X勾配(%)/100
- 垂直距離=水平距離Xtan(勾配(度))
- 斜辺距離=√((水平距離)2+(垂直距離)2)
『上昇に関する情報』というのも飛行機普通N類のところに書いてあります。
ここには
・申請者は全ての単発機に対して運用限界ないの各重量、高度及び外気温度における上昇性能を蹴ってしなければならない。
要は重量、高度、外気温度、と上昇性能の関係を示せってこと。POHの5章だね。
・申請者は単発飛行機について推力の完全喪失後の滑空性能を決定しなければならない。
これもPOHに載ってるね。
上昇性能はPOHから出せるようにね。