リザバータンクは機体のどこにあるでしょう?

 

ここね。副操縦席側床下にある。

役割は

・燃料の供給を確実にすること

・ 余剰燃料のリターンを集積する

 

 

なんで燃料供給が確実になるかというと、タンクからは重力で燃料を落としているから飛行機の姿勢次第ではうまくエンジンにいかないんだ。

だからほぼエンジンと同じ(水平)の位置に補助のタンク的なものが必要になるからなんだよ。

 

二つ目の余剰分のリターンっていうのは、

燃料/空気コントロール・ユニットに送り込む燃料量を増加させることで高温環境下での長時間のアイドル運転におけるエンジンの運転状態を改善するため に採用された。

多い燃料流量は、結果的にエンジン・インレット部における燃料温度を下げる ことになり、高温環境における運転時に燃料ライン中に発生する燃料ベーパーを減少させる。

要は燃料たくさん送り込むと温度が上がりすぎずベーパーを防げるようねってこと。

さらに、ベント・ガスを集めベント・ラインで燃料タンクへ返すことでベーパー・ロックの防止もしている。さっきはそもそも燃料が上がらないようにって感じだったけど、こっちはガスそのものを排除しちゃおうってこと。

 

燃料リザーバー・タンクが燃料セレクター・バルブと電動補助燃料ポンプの間にある理由はわかる?

セレクターよりエンジンがわにあるのはわかるね。

ポンプより手前側にあるのはわかる? というより

正確にはポンプがリザバータンクよりエンジン側にないといけないんだ。

ポンプって燃料を引っ張るみたいなイメージなんだよ。だから燃料が溜まっているところよりはエンジンがわになりといけない。

だからこの位置にリザバータンクがあるんだ。

 

次の記事でelectrical fuel pumpがなぜengine Driven fuel pump より手前についているのか説明します。