耐空性審査要領 普通飛行機N類について解説していきます。

今回は普通N類とは何かです。

 

最大離陸重量が8618kg以下で客席が19席以下のものです。

 

8618kgは18999ポンドです。

8619kgは19001ポンドです。

アメリカで19000ポンドが基準になっているのでそうすると、区分けが8618と8619になってしまうんです。

C172の最大離陸重量をkgで答えられますか?

2550ポンドは1156.661kgです。

 

席数が19席以下というのは、20席以上になってしまうと大きさ的に限界事項等が変わるからでしょうか?ここはわからないです。

 

普通N類ですが、席数、速度でさらに分かれています。

・席数

レベル1 0〜1

レベル2   2〜6

レベル3   7〜9

レベル4   10〜19

なぜこのようにレベルが分かれているかというと、このレベルによって耐空性の検査条件や、必要な上昇性能の基準が変わってくるからなんだよ。

飛行機普通N類の性能の記事で説明するね。

 

・速度

低速 VnoおよびVmoがCASで250kt(463km/h)以下かつMmoが0.6以下の飛行機

高速 VnoおよびVmoがCASで250kt(463km/h)を超えるor Mmoが0.6を超える飛行機

この250ktってどこかで聞いたことないですか?

10000ft以下の速度制限ですね。ただしこれは恐らくIASですね。

今回の問題はCASです。CASは基本的に航空機の性能を測るために使います。だから耐審ではCASなんですね。とはいえIASとCASはほぼ同じです。だからこの区分けは法律と合致させているのでしょう。

IASとCASの違いはまた今度詳しく書いておきます。

 

次にMmoですがマック速度というのは気温で変わります。気温が低いと音速は遅くなります。それゆえ音速との比率で考えるマック速度も気温が違えば、地面に対する実際の速度は変わってきます。

 

 

最後に特定飛行機普通N類というものがあります。

これは最大離陸重量が5700kgを超える飛行機普通N類です。

なぜここに基準があるかというと、ここを境に整備士の必要な資格が変わってくるからです。