防災航空隊というのはどこも消防職員が派遣されて消防車や救急車のヘリ版である。


隊員も消防署から派遣された消防士であるため航空業界では素人さんである。


概ね3年から4年で交代するため毎年素人さんが入ってくると基本的な知識や訓練そして実機で訓練、応用を経て1年たった頃ようやく「一人で出来るかな?」って感じに仕上げる。



防災航空隊のホットラインが鳴り響いた!!



「県より応援要請! ○○町で山林火災!現在20ヘクタール延焼中!」



隊長:「機長!天候等飛行に関して問題ないですか?」



オレ:「問題ありません。準備出来次第離陸できます。」



隊長:「整備士と隊員2名機体準備! 残りの隊員2名で資機材準備!何分で準備できるか?」



整備士:「離陸は15分後ですね。」



隊長:「了解。では離陸15分後で準備開始!」



全員:「了解!」(それぞれにかかる)



オレ:「隊長、ヘリポートと汲水ポイントは?」



隊長:「▲▲ヘリポート、汲水ポイントは現在調整中。」



オレ:「了解。それでは15分後離陸で▲▲ヘリポートまでのフライトプラン(飛行計画)提出します。」



それからまもなくヘリは離陸。


空港を離陸してすぐに白煙が見える。



隊員:「この煙はもうかなり燃え広がっていそうですね。」



隊長:「他にも応援要請が必要かな・・・?」



現地に到着すると燃えているのは海に突き出た小さな半島で、海に向かって風が吹いていたので



隊長:「これなら、とりあえず半島の付け根側を消しておけばそれ以上は大丈夫だな。」



オレ:「じゃあ、一度ヘリポートに着陸してバケツを取り付け・・・池がないので海水ですね。」



隊長:「はい。海水で消火しましょう。」



ヘリは1度着陸しバケツを取り付けて離陸。



A隊員:「それでは、海で汲水し半島の付け根付近の火点に散水、消火します。」


オレ:「(ん?)了解!それでは汲水に入ります。」(あれ?新人君?)


A隊員:「汲水終了。離脱。」


オレ:「はい。離脱。」


A隊員:「あれ?」(おいおい何やってんだ?) 「すいません。水出ちゃいました。」 「もう一度汲水お願いします。」


オレ:「(はぁ~↓)了解。再度汲水。」(先が思いやられる・・・)


A隊員:「汲水終了。離脱。」


オレ:「はい。離脱。」(今度は大丈夫なのかよ!)


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(次号に続く)