ダイエットに関するブログと言う事でずっとやって来てはいますが、折角なので私のお仕事であるパイロットという空の仕事について時々御紹介したいと思います。
私がパイロットとしてルーキーだった頃、テレビドラマで「GOOD LUCK」が放送されました。奇しくも私、キムタクとは同い年なのですが、正直あんなに格好良いパイロットは一人もいません(笑)。そして、まもなく映画では「Happy Flight」が放映される予定です。何年かに一度このように飛行機もののドラマって制作されますが、正直な所、なかなか刑事ものや医者もののように面白い内容のものは作りにくいと思います。と、言うのも私たちの仕事は「安全飛行」というごく当たり前の日常であるからです。ドラマと言うのは「非日常」であるからこそドラマになるのです。それなだけに今度の「Happy Flight」はその面白さには定評のある矢口監督作品なので個人的にも楽しみにはしています。
話はそれましたが、私が乗務しているB747-400型機はドラマをやると必ずその舞台になる飛行機です。現在、日本の航空会社で就航している航空機で最大の飛行機です。
一部2階建てで座席数は国内線仕様で569席にもなります。コックピットは2Fにあります。コックピットの高さは地上から約10mにもなります。結構高いですよ。巡航速度は普段は概ね音速の約85%、最大で92%まで出すことができます。つまりはこれをマッハ0.85とかマッハ0.92と世間では言うのですが、実際の速度は皆さんには分かりませんよね?音速と言うのは温度の関数になっているので、その日の大気の温度や飛んでいる高度によって出る速度が異なるのです。ただ、言えるのはB747-400型機はかなり速いです。以前、私はB767に乗務していましたが、その速さは段違いです。と、言っても音速で言えば僅か5%程度の差ですけどね。日本国内を飛んでいる場合はそれほど変わらないのですが、これが長距離になると僅か5%、されど5%なのです。特に西へ向かう時は。なぜ西向きは大きな差がでるかは皆さん分かりませんよね?また今度詳細に説明します。
そんなB747-400型機ですが、現在は原油高の影響もあり、各航空会社では経費削減もあって、収益性を考えると厄介者になりつつあります。と、言うのも燃費が悪いんです。あくまで、最新鋭機に比べるとと言う話ですが。日本の航空会社では現在大型機は加速的にB777への切り替えが進んでいます。B747はエンジンが4発あるのですが、B777はB747に比べると大型のエンジンを使ってはいますが2発です。また徹底的な燃料効率を追及しているため、ヨーロッパ往復するとその燃費の差は1,000万円を越えると言われているようです。そりゃ、だれが考えたって経営者だったらB777を使いたくなりますよね?でも、B747-400の良い点もあります。
何よりも良いのはエンジンが4つある安心感です。因みに飛行機は離陸時エンジンライフを伸ばす為、推力を絞って離陸しています。これが国内線だとB747-400は25%カットして飛んでいるのです。つまり、エンジンが1つアウトになっても正常な離陸が可能な位の余裕があるのです。そして、何しろ、揺れに強い。B777に比べると揺れが小さく、お客様の快適性は非常に高いです。また、空間的な広さもお客様から見たら良いかと思います。特にファーストクラスは隔離されているため、エクゼクティブ感はB777とは段違いのようです。そしてそして、速い!!ヨーロッパのような長距離路線になると高高度で音速の約3%、低高度では時速で60km/hr位の速度差があります。結構馬鹿にならないもので、B747-400はB777を追い抜いて飛んで行きます。
このように現在は主流ではなくなってしまった飛行機ではありますが、まだまだ頑張って欲しい物だと個人的には思っています。また、今後いろいろ御紹介していきますね!それでは今日も1日お元気にお過ごしください。
