『そこまで言って委員会』っていう関西と一部地域の
バラエティのローカル番組があるんですけど、
少し前の8/29に放送された内容が私的には
おもしろかったんです
番組タイトルは『愉快な理系さん大集合SP』
ゲストの天文学者・鳴沢真也先生のキャラの濃いこと!
で、私が興味深く感じたところをざっくり抜粋。
〇地球外知的生命体はいるか?
鳴沢先生:「太陽系の中には存在しない。
天の川銀河には生命は誕生している可能性はあるが
進化は難しいと思う。」
〇知的生命体の定義は?
鳴沢先生:「電磁波を使っているかどうか。
なのでヒトが『知的』生命となったのはたかが100年くらい。」
〇デジタル生命とは?
以下、鳴沢先生の著書を委員会メンバーが読み上げ
『文明が進化すると、脳内の意識や記憶をコンピューター内に
移植するようになる可能性がある。
最終的には肉体を持つ生命ではなく、
メモリー内のデジタル信号だけになる。』
鳴沢先生:「実際に体なんてめんどくさい、
肉体は不便だからと研究している人がいる。
地球外知的生命体は、地球より進化しているとすれば
電波に乗ってすでに地球に来ているかも?!」
委員会メンバーの宮沢孝幸先生が
(獣医学者、京都大学ウイルス・再生医科学研究所准教授)
興味深い質問を投げかける。
〇『宇宙に生命体が存在する理由・意義は?』
宮沢先生:
「宇宙はどんどん広がっていって、どんどん崩壊に向かっている。
エントロピー増大の方向に向かってるんだけども。
生命が存在しなきゃいけない理由がわからないんですよ。
だけど僕は、生命が存在するというのは多分必然だったと思っていて、
じゃあ必然だったときに何の意味があったんだろうって。」
鳴沢先生:
「必然じゃないと思います。別に我々が出てこなくても良かったんですよ。
地球に生命誕生する必然性はないんです。」
委員会メンバー竹内薫さん(サイエンス作家・理学博士)
「生命科学者とやっぱり宇宙科学者はですね、隔たりがあるんですよ。
これは僕も経験上いろんな方にインタビューさせてもらったりするとね、
世界観とか生命観がね、違います。
宇宙科学者は偶然生まれるってふうにおっしゃるんですよ。
生命科学者は理由があるというふうにおっしゃるんですよ。
今日、本当に典型的でしたね。」
最後の鳴沢先生の言葉が印象的でした。
「天文学、科学の意義は、極論だが、
我々地球のアイデンティティの確立のためにある。
広い宇宙から見た地球、
ひとつのミトコンドリアから生まれた人類が、
肌の色や宗教や国で対立し、争っている。
同じ人類が何をやっているのかと思う。」
ほんまそう!って思いました。
地球上の人類、生命、すべて
宇宙船地球号の乗組員ですもんね。
宇宙目線で見ると、自分が今このタイミングで生きてるのって
すごい奇跡だなって感じます。
テレビのニュースを見ながらぼんやり思うのは、
各国のトップと政治に係る人たちが、
自国の利益や発展に尽力されるのは、重々わかるのですが
国がある地球、地球がある宇宙、
広い視野で少しでも見ていただけたらな、
なんて思いました。
それにしても、肉体を持たないデジタル生命って
生命っていうのでしょうか。
意識だけの生命。。
『宇宙に生命体が存在する理由・意義』
必然だったのか、偶然だったのか、
どう思いますか??
鳴沢先生vs宮沢先生のサイエンスディスカッション、
おもしろかったので、またやってほしい!(笑)
【追記】
9/12は宇宙の日なんですね!
先ほど知りました
国際宇宙年であった1992年〈平成4年〉に、
日本の科学技術庁(現・文部科学省)と
宇宙科学研究所(現・宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所)が定めた。
公募により、毛利衛宇宙飛行士が日本人として
初めてスペースシャトルに搭乗して飛び立った
9月12日に定められた。
お読みいただきありがとうございました