【イベント報告】
すぎなみレッドリボンプロジェクトキックオフイベント
『ホントに知りたい“性”のはなし』岩室紳也先生講演
4/22(金)明治大学和泉キャンパスにて明治大学学生赤十字社奉仕団クローバーと、すぎなみレッドリボンプロジェクト(【杉並区協働提案事業】杉並区/NPO法人HIVと情報・人権センター/NPO法人ピルコン)の共催による、すぎなみレッドリボンプロジェクトキックオフトークイベントを行いました!70名以上の学生・社会人の方にご参加いただき笑いあり、学びありのとても充実したイベントとなりました。
第一部ではコン ドームの達人こと岩室紳也先生による講演『ホントに知りたい“性”のはなし』からスタートしました。
岩室紳也先生はHIV/AIDSの診療と普及啓発の両面から取り組み、特に若者をターゲットにHIV/AIDSに関する講演を年間100回以上行っていらっしゃいます。無料動画サイトyoutubeで公開されている岩村先生が実演する「コン ドームの付け方動画」は600万回以上再生され、自ら「コン ドームの達人」と称し、「ホンマでっか!?TV」など数々のメディアでご活躍されています。
岩室先生から若者を対象に講演を行っていると、
「マスター ベーションの仕方が分からない」
「セッ クスの仕方が分からない」
「生きづらい」
などの声を多く耳にするそうです。
岩室先生はこの言葉を聞き、若者の自己肯定感が低くなっていると感じたようです。
これらの若者が抱える問題の根源は何なのか。先生は関係性の喪失により生じている問題だと話します。実際にネットが普及し、LINEやTwitterなどで常に誰かと繋がっている状況で便利になりましたよね。でもその反面、誰かと直接話したり、情報を共有したりする機会が少なってきていませんか。また、顔を直接見ないため、相手の表情が分かりにくく、誤解を招くなど、不安に感じた経験はないでしょうか。
話は変わりますが、日本の現在のHIV罹患者数は同性愛間者では増加傾向にあったものの、近年横ばいになっています。
「HIV罹患者数の増加を防いだのはコン ドームを使うようになったからでしょうか。」
「それとも検査を受けるようになったからでしょうか。」
という考えたこともなかった先生の問いに真剣に悩まれる参加者も多かったです。
先生は、
HIV罹患者が横ばいになったのは、彼らに居場所が出来たから、自分はゲイでもいいんだと思えるようになったからではないか
と話します。
現在、LGBTの方が互いにサポートする団体は多くあります。互いに支え合い、悩みを共有することで、彼らが生きやすい環境、居場所が作られたのです。これは先ほど話した、若者の抱える問題、関係性の喪失を防ぐことに関係していると思います。
日本人は課題解決型の思考が強く、性のトラブルであれば性教育、自殺対策であれば自殺予防教育と考えがちです。性トラブルやドラッグ、心の問題など社会に蔓延するリスクは多くあります。これらのリスクにさらされる人は性トラブルにも巻き込まれやすい。しかし、どの状況にあってもこれらのリスクを回避できる人がいます。回避するために重要なことはその人に居場所があるかないかの問題だと先生は話します。
誰かと関わり、つながり、支え続ける居場所を多く作っていくとリスクが分散されていく。
人は誰かと関わることによって居場所ができ、ともに学び、生きる力を育んでいくのだと。
大切なことは人と人とを繋ぐこと。人と繋がるためにはコミュニケーション能力が必要であることが大切だとおっしゃっていました。
Life skill(生きる力)を育むにはInformation(情報)とEducation(教育)から育まれる Knowledge (知識)だけでなくCommunication(対話)も必要であること。
つまり、性トラブルを回避するためには、性に関する情報と性に関する教育によって知識を身に付け、人との対話から生きる力を育むことが必要であるということです。
性教育は性トラブル回避のための方法だけでなく、生きる力を育むために必要な教育であること、また性教育は人との関係性から構築される経験によって育まれるものだと学ぶことが出来ました。
みなさんもぜひ、自身の居場所について考えてみてはいかがでしょうか。
きっとあなたにもあなたに合った居場所はあるはずです。
そして最後にコン ドームの達人から正しいつけ方もしっかりと教えていただきました。
達人の名言、たったらつける!
みなさん、ぜひ岩室先生の「コン ドームの付け方動画」チェックしてくださいね!
講演後の質疑応答では、参加者から「性のことに関して話すと笑われることがあります。真剣に話すためにどうすればよいのでしょうか。」と質問がありました。
岩室先生は質問に対し、「真面目に淡々と答えることが大切。こいつ真面目だなって伝わるでしょ?」とご回答。これには参加者も「なるほど~!」と納得でした。
性教育は生きる力を育むための一つの要素になる。性教育の素晴らしい可能性を発見する機会となりました。岩室紳也先生、学びの多い楽しいご講演をありがとうございました!
(文責:ピルコンフェローなお)
【すぎなみレッドリボンプロジェクトメンバー募集!】
杉並区では平成28年度から若者に向けてHIVや性感染症の正確な知識の普及啓発を行う「すぎなみレッドリボンプロジェクト」を始動。
実施にあたり、同世代ならではの視点やアイディアを活かし、コミュニティの課題解決に参画するプロジェクトメンバーを募集します。
一緒に楽しく学んで、話して、活動しませんか?
◆メンバー募集詳細はこちらから
http://goo.gl/forms/e8XBC3mdRd
応募〆切:2016年5月16日
【キックオフイベントがジェクス様プレスリリースに掲載!】
先日開催された「明治大学学生赤十字奉仕団クローバー×すぎなみレッドリボンプロジェクトキックオフトークイベント」にラブ活応援委員長 鈴木奈々さんがスペシャルゲストとしてご登場いただいたプレスリリースをコン ドームメーカーのジェクス(株)様に配信いただきました!
こちらから記事をご覧いただけます。
http://www.jex-inc.net/pr/pr_suginami-redribbon_20160426.pdf
また、ジェクス様によるラブ活 2016 キャンペーンサイトでは、学生に向けて性教育をされる方を対象とし、サンプルの提供をされています。協賛依頼は、同サイトの応募フォームから可能です。
http://www.glamourousbutterfly.jp/lovekatsu/
すぎなみレッドリボンプロジェクトキックオフイベント
『ホントに知りたい“性”のはなし』岩室紳也先生講演
4/22(金)明治大学和泉キャンパスにて明治大学学生赤十字社奉仕団クローバーと、すぎなみレッドリボンプロジェクト(【杉並区協働提案事業】杉並区/NPO法人HIVと情報・人権センター/NPO法人ピルコン)の共催による、すぎなみレッドリボンプロジェクトキックオフトークイベントを行いました!70名以上の学生・社会人の方にご参加いただき笑いあり、学びありのとても充実したイベントとなりました。
第一部ではコン ドームの達人こと岩室紳也先生による講演『ホントに知りたい“性”のはなし』からスタートしました。
岩室紳也先生はHIV/AIDSの診療と普及啓発の両面から取り組み、特に若者をターゲットにHIV/AIDSに関する講演を年間100回以上行っていらっしゃいます。無料動画サイトyoutubeで公開されている岩村先生が実演する「コン ドームの付け方動画」は600万回以上再生され、自ら「コン ドームの達人」と称し、「ホンマでっか!?TV」など数々のメディアでご活躍されています。
岩室先生から若者を対象に講演を行っていると、
「マスター ベーションの仕方が分からない」
「セッ クスの仕方が分からない」
「生きづらい」
などの声を多く耳にするそうです。
岩室先生はこの言葉を聞き、若者の自己肯定感が低くなっていると感じたようです。
これらの若者が抱える問題の根源は何なのか。先生は関係性の喪失により生じている問題だと話します。実際にネットが普及し、LINEやTwitterなどで常に誰かと繋がっている状況で便利になりましたよね。でもその反面、誰かと直接話したり、情報を共有したりする機会が少なってきていませんか。また、顔を直接見ないため、相手の表情が分かりにくく、誤解を招くなど、不安に感じた経験はないでしょうか。
話は変わりますが、日本の現在のHIV罹患者数は同性愛間者では増加傾向にあったものの、近年横ばいになっています。
「HIV罹患者数の増加を防いだのはコン ドームを使うようになったからでしょうか。」
「それとも検査を受けるようになったからでしょうか。」
という考えたこともなかった先生の問いに真剣に悩まれる参加者も多かったです。
先生は、
HIV罹患者が横ばいになったのは、彼らに居場所が出来たから、自分はゲイでもいいんだと思えるようになったからではないか
と話します。
現在、LGBTの方が互いにサポートする団体は多くあります。互いに支え合い、悩みを共有することで、彼らが生きやすい環境、居場所が作られたのです。これは先ほど話した、若者の抱える問題、関係性の喪失を防ぐことに関係していると思います。
日本人は課題解決型の思考が強く、性のトラブルであれば性教育、自殺対策であれば自殺予防教育と考えがちです。性トラブルやドラッグ、心の問題など社会に蔓延するリスクは多くあります。これらのリスクにさらされる人は性トラブルにも巻き込まれやすい。しかし、どの状況にあってもこれらのリスクを回避できる人がいます。回避するために重要なことはその人に居場所があるかないかの問題だと先生は話します。
誰かと関わり、つながり、支え続ける居場所を多く作っていくとリスクが分散されていく。
人は誰かと関わることによって居場所ができ、ともに学び、生きる力を育んでいくのだと。
大切なことは人と人とを繋ぐこと。人と繋がるためにはコミュニケーション能力が必要であることが大切だとおっしゃっていました。
Life skill(生きる力)を育むにはInformation(情報)とEducation(教育)から育まれる Knowledge (知識)だけでなくCommunication(対話)も必要であること。
つまり、性トラブルを回避するためには、性に関する情報と性に関する教育によって知識を身に付け、人との対話から生きる力を育むことが必要であるということです。
性教育は性トラブル回避のための方法だけでなく、生きる力を育むために必要な教育であること、また性教育は人との関係性から構築される経験によって育まれるものだと学ぶことが出来ました。
みなさんもぜひ、自身の居場所について考えてみてはいかがでしょうか。
きっとあなたにもあなたに合った居場所はあるはずです。
そして最後にコン ドームの達人から正しいつけ方もしっかりと教えていただきました。
達人の名言、たったらつける!
みなさん、ぜひ岩室先生の「コン ドームの付け方動画」チェックしてくださいね!
講演後の質疑応答では、参加者から「性のことに関して話すと笑われることがあります。真剣に話すためにどうすればよいのでしょうか。」と質問がありました。
岩室先生は質問に対し、「真面目に淡々と答えることが大切。こいつ真面目だなって伝わるでしょ?」とご回答。これには参加者も「なるほど~!」と納得でした。
性教育は生きる力を育むための一つの要素になる。性教育の素晴らしい可能性を発見する機会となりました。岩室紳也先生、学びの多い楽しいご講演をありがとうございました!
(文責:ピルコンフェローなお)
【すぎなみレッドリボンプロジェクトメンバー募集!】
杉並区では平成28年度から若者に向けてHIVや性感染症の正確な知識の普及啓発を行う「すぎなみレッドリボンプロジェクト」を始動。
実施にあたり、同世代ならではの視点やアイディアを活かし、コミュニティの課題解決に参画するプロジェクトメンバーを募集します。
一緒に楽しく学んで、話して、活動しませんか?
◆メンバー募集詳細はこちらから
http://goo.gl/forms/e8XBC3mdRd
応募〆切:2016年5月16日
【キックオフイベントがジェクス様プレスリリースに掲載!】
先日開催された「明治大学学生赤十字奉仕団クローバー×すぎなみレッドリボンプロジェクトキックオフトークイベント」にラブ活応援委員長 鈴木奈々さんがスペシャルゲストとしてご登場いただいたプレスリリースをコン ドームメーカーのジェクス(株)様に配信いただきました!
こちらから記事をご覧いただけます。
http://www.jex-inc.net/pr/pr_suginami-redribbon_20160426.pdf
また、ジェクス様によるラブ活 2016 キャンペーンサイトでは、学生に向けて性教育をされる方を対象とし、サンプルの提供をされています。協賛依頼は、同サイトの応募フォームから可能です。
http://www.glamourousbutterfly.jp/lovekatsu/