夏木マリさんのラジオ番組（ＦＭ横浜、金曜日深夜）を楽しみに聴いている。先週の放送では、ココ・シャネルの話題が出て、彼女の誕生日は8月19日だったそうな。

ココ・シャネルと言えば、数々の名言でも有名で、番組でもいくつかの名言が紹介されたが、僕はタイトルで挙げたのがずっと気に入っている。

「女は40を過ぎて初めておもしろくなる」、僕も、内容については全面的に賛成なので、昔から飲み屋の話のネタでよく使ってきたものだ。

英語では「A woman does not become interesting until she is over 40.（Coco Chanel）」というそうで、英語名言集では常に取り上げられている。

でも、ココ・シャネルは、この名言を英語ではなく、ましてや日本語では絶対になくて、フランス語でしゃべったのだと思い、その原文をネットで探したがうまく見つからなかった。

似たようなのでは、次の言葉が見つかった。：

Personne n'est jeune après quarante ans mais on peut être irrésistible à tout âge.

和訳）人は40歳過ぎたら若くはない。でも、あらゆる年齢で魅力的であることはできる。

英訳）No one is young after forty, but one can be irresistible at any age.

でも、ちょっと違うような気がする。女とも言ってないし、「40歳過ぎて初めて」ってこともなさそうだ。

この他に、もう一つ見つけたのが：

Vous pouvez être magnifique à trente ans, charmant à quarante ans et irrésistible pour le reste de votre vie.

You can be gorgeous at thirty, charming at forty, and irresistible for the rest of your life.’

30歳で素晴らしく、40歳でチャーミング、残りの人生で「抵抗できないほど魅力的」になれる。

「抵抗できないほど魅力的」といえば、話はそれるが、シルヴィ・ヴァルタンが1968年に発表した『あなたのとりこ』という曲、子供の頃、大好きだった。

この原題が『Irrésistiblement』で、「抵抗できないほど魅力的」という意味だったことは大人になって知った。

最後に、夏木マリさんのラジオ番組の副題にある「スワサントン」というのは、「60歳」という意味。「60歳になったらなったで、また女は魅力的だと僕は思っている。

余談だが、夏木マリさんは、いま70歳、そして十分に魅力的。で、70歳は「スヮサントディザン」、「60＋10歳」ということらしい。

さて、今日も中味に乏しい割に長ったらしいブログになってしまったが、最後に「女は40を過ぎて初めておもしろくなる」の仏語原文をご存じの方は、ぜひ教えて下さい。