田沢でございます。

どうしても肩に力が入る。

どうしても首の力が抜けない。

それは日頃の姿勢が原因だったりすることも多いかと思います。

昨日体験にお越しいただいた女性は、ボルダリングやクライミングを趣味にして約4年立つ方でした。




20代女性M様。

お仕事はかなりハードなオフィスワーカーで、パソコン作業が長時間続く方。

数年前から左肩にしびれのような症状が出ている。

シェイプアップしたいし、クライミングのパフォーマンスアップもしたい。


上の写真はボルダリングの写真ですが、上半身の力も必要ですが、実際には股関節の柔軟性や使い方、そして体幹の強さや背骨の使い方もとても重要な要素にはなります。

M様は、クライミング時でも「上半身に頼りすぎてしまう」という癖を自覚しており、セッション序盤は、

「どのようなポジションでも腕に力が入ってしまい疲れる」

ということを訴えられていました。


日常生活ではパソコンで指や腕の先っぽを酷使し、週末はやはり指先や腕が強化されるクライミングをされ••

「いつしか、脳からの運動指令が、体幹よりも末端が優先されるような回路ができあがったんだろうなぁ」

とセッション前半で見抜かさせていただきました。


おそらく、あまり知識がない運動指導者であれば、

「なぜこの方は、コアに入らずに腕がつらいとばかり言い続けるんだろう?」

と疑問に思いながらも、そのまま型通りのセッションを続けるかもしれません。


私は、セッション中盤で、指や腕の力を抜くための指導をし、その前後での同じ種目でのコアの入り方の違いを確認してもらったところ、M様は途端にコアの意識ができるようになりました。(これを前半にしなかったのも意図があったのですが...)

よく、

「私、腹筋弱いので..」

と言われたりします。


しかし、その腹筋が正しく機能していないのは、単純に筋力が弱いとか筋量が少ないとかではなく、「正しく使えていない」という場合も相当数あります。

M様も毎週のようにクライミングをされており、一般の女性よりはおそらく腹筋の筋力は強いと思います。

しかし、偏りすぎた運動パターンが、「どのエクササイズをしても腕に効いてしまう」という結果を生んでいたのです。

このような方が、自己流でトレーニングを続けるとどうなる可能性が高いでしょうか??

おそらく、得意な腕や指の筋力が強化され、腹部の使い方がますますわからなくなり、もしかしたら肩のしびれが悪化する可能性もあります。


「クライアントに合わせたパーソナルセッション」

会員様の過去の運動履歴や現在のお仕事内容や趣味での姿勢や動作パターン。

セッション時の姿勢評価や運動パターンの分析。

他にも要素はたくさんありますが、それらをつぶさに観察しながら修正を加えながらセッションを進める。


それができる運動指導者というのは、たまたま私は多くの優秀な指導者と出会う機会に恵まれていますが、資格養成や試験官などをさせていただく中で、それらができている指導者というのは、世の中あまりたくさんはいないように思います。


M様は、地元のスタジオも探されていることをセッション前には明言されていましたが、セッション後には即日入会を決められました。

「信用できるトレーナーやそのオーナーがいるスタジオでセッションを受けたい」

それが理由でした。


あとは、M様向けの宿題を3つほどご案内させていただきました。

運動指令の回路を変え、コアに効かせる身体にするのも

肩のしびれを減らすのも

クライミングのパフォーマンスをあげるのも


ご自宅で実践し、早く解決するかどうかは、それはM様にお任せしようと思います。


パーソナルは「トレーナーに依存的になりすぎる」というデメリットもあります。


私は、「適度な自立心がある」方が結果が出やすいと思っていますので、そこは強制するのではなく(強制しても、退会すればリバウンドする確立が高まるし..)、そこは様子を見させていただくことにしました。


と一つのセッションの一部を書くだけでも、ここまで長文になりますし、セッション中に私たちは脳をフル回転させながら指導しております。

だからこそ、自己流でやるより圧倒的に結果は出しやすいですし、パーソナルセッションを受けられる方が世の中で広がるのは、当然の流れかと思っています。

あとは、私たちがいかにプロフェッショナリズムを持ちつつ学習や指導を続けられるかがとても大事。

引き出しを広く持つことも、深堀りしてくこともとても大事なのだと思います。

田沢 優