腸腰筋てどうして大切なんですか? | ピラティス出張・派遣指導 Bi-studio Niigata

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腸腰筋のストレッチピラティスのウォームアップで腸腰筋のストレッチをしているとよく参加者の方に「腸腰筋てどうして大切なんですか?」と。

その際、私は「身体(体幹)と脚をつなぐ一番太い筋肉で、①脚(大腿部)を曲げたり(屈曲)、②身体を前に倒す(屈曲)する動作を補助してくれる筋肉だから。」と答えますが、改めて考えると確かにどのように大切なのか今ひとつわからない部分もあります。だって腹筋群のエクササイズは様々なものが存在するのに、腸腰筋のエクササイズはマットピラティスでは上の写真のような”シングル・サイ・ストレッチ(ソーアス)”くらいしかないのですから。そこで、あらためて腸腰筋の重要性にスポットを当てて見たいと思います。

 腸腰筋は、大腰筋と腸骨筋が合わさって、太腿の内側に付く筋肉です。脚を上にあげるのが主な仕事ですが、立っているときには姿勢を保つことにも働きます。この筋肉がちじんでしまうと、腰痛を引き起すこともあります。

 ではなぜ、この筋肉が大切なんでしょうか? それは、この筋肉が走っている場所に関係します。その場所が、身体の動きにそして、体内の機能に関係していきます。この筋肉は、腹筋のさらに下を走っています。そして、この筋肉の始まりと終点が重要です。(電車でいうと、出発地点と終点。)そう、この筋肉は電車にたとえると、都市の生命線的存在の電車のようです。しかも地下鉄です。下のほうを走っています。この筋肉は3つの筋肉の集まったグループです。腸陽筋は大腰筋小腰筋腸骨筋の3つから成立っています。中でも、一番重要な大腰筋に注目してお話していきたいと思います。


●大腰筋は胸椎の12番目、5つの腰椎全部を出発点として、骨盤と股関節を横切って、股関節に突き刺さっている大腿骨、太ももの骨の出っ張りの一つ小転子を終点とします。つまり、この筋肉は上半身から下半身に股がっています。上半身と下半身の掛け橋としては、大腰筋と小腰筋つまり、二つの腰筋しかありません。
●腰筋は脚を股関節で曲げる時、つまり、脚を上げるとき(ひざは伸びていても、曲がっていても)に使う筋肉の中で一番重要な筋肉です。しかも、その股関節と太ももの骨の角度が直角以上に曲がる時には腰筋しか働かなくなります。
●腰筋の出発地点は横隔膜の終点と交わっていて、横隔膜の動きにも大きな影響を与えます。つまり、呼吸にも、関係していきます。
●上半身と下半身の掛け橋と言うことで、立っている時の姿勢で上下のバランスを取るのにも、大活躍です。
●さらに、腰筋は僧帽筋と言う背中の大きな筋肉の終点とも交じり合っていて、僧帽筋との関係も出てきます。僧帽筋は首、腕、背中、肩甲骨などの動きでとっても重要な筋肉、つまり、上半身の様々な動きにも関係が出てきます。

 一つの地下鉄が遅れてしまうと、乗り換えの駅で次の地下鉄に乗り継ぐことが出来なくて、全てがうまくいかなくなってしまうように、もし腰筋がうまく働かないと、その筋肉の付着点を共にしているほかの筋肉もうまく働かなくなってしまいます。

腰筋はかなり身体の奥底を走っている筋肉のために目で確認することは出来ません。触ることも出来ません。そのために強いのか、弱いのか、働いているのか、働いていないのか、などの確認が出来ないことに問題点があります。しかも、その上には大きな筋肉腹筋や大腿四頭筋などがあって、それらの筋肉はでしゃばりな筋肉なので(でしゃばりな筋肉、引っ込み思案な筋肉 つまり、優勢な筋肉、地味な筋肉の違いは、今半の生理学の時間に)、何かの動きの時にそれらの筋肉の方が先に動いてしまって、腰筋まで使わずにことが済んでしまうことがたくさんあります。そのために腰筋はなかなか強くなることが大変です。

ピラティスでは、そんな引っ込み思案な筋肉(インナーマッスル)に焦点を置いたエクササイズです。インナーマッスルの代名詞である”腰筋”も、Pilatesでは大切な筋肉で、多くのエクササイズがこの筋肉を使い、強くすることが出来ます。

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最後に腸腰筋のストレッチ”シングル・サイ・ストレッチ(ソーアス)”の際の注意点を1つ述べておきたいと思います。

腸腰筋のストレッチとしては、上写真のようにするのが一般的です。しかし、このような写真を見せられて、実際にももの付け根(腸腰筋)に伸びた感じがする人は少ないようです。むしろ大腿直筋の方を伸ばしてしまっている人の方が多いようです。それは、俗に言う「腰が入っていない」からです。つまり、腰がひけてしまっているからなのです。腰が入ってなければお尻(腰)が後へと逃げてしまって筋肉は伸びていないのです。また、腰が引けていないにせよ柔軟性が高ければ、伸びた感じは弱くなります。そこで、脚を横に開く(若干”外旋”ぎみにする)と伸び方が強くなります。