23時の陣痛五分おきから一人では我慢できない痛みになり旦那に腰をさすってもらう。
助産師さんが来て呼吸法をはじめてみて、といわれるので、痛みに合わせて深く呼吸することからはじめてみる。
不思議と呼吸に意識をしてると痛みを和らげることができて、大したものだと思った。
でもそんなことを考えていたのはこの時だけで、だんだん痛みが強くなって余裕もなくなる。
寝ても立っても座っても痛くてどうしようもなくなった頃、いわゆるラマーズ法の呼吸を始める。
多分私の病室のあった５階のフロア全体に私の「ひっひっふー」が聞こえていたのではないかと思うくらいひっしで呼吸。
途中トイレに行くときも歩きながら、トイレの中で、、、、場所を選ばずやってくる陣痛。
トイレの中で動けなくなって助産師さんに手伝ってもらいながら出てくることもありました。
そして歩きながらジャージャー出てくる羊水がたまらなく気持ち悪かった。
間隔は変わらず５分のままだったけれど痛みが強くなって、だんだん、痛みと痛みの休み時間がわからないという錯覚に陥り、きっと休み時間があるはずなのにずっと痛いと感じるようになってしまいました。
私は半分パニックになってしまい、助産師さんに呼吸して、とか今は痛くないはずとか言われながら必死に呼吸だけ続けました。
頭の中は、「とりあえず赤ちゃんに酸素だけは送らなければ！！！」ということだけ。
助産師さんたちに呼吸法すごく上手！と褒められるけれど、私の理性を保っているのはもはや呼吸法だけという状態でした。
１０月１９日 朝５時くらい・・・助産師さんの内診で子宮口５センチと確認。
こんなに痛いのに、こんなに頑張っているのにまだ半分なのかととってもブルーになって涙が出てきた。
私が痛みに弱いのか、それともただ私の体質が悪いのか・・・。
とにかく、一言「パニック状態でした。」
どれだけ痛くても「まだ早い」と言われ続けて、一体あと何回陣痛を耐えたら先生に診てもらえるんだろうか、ということで頭がいっぱいになる。
結局先生に診てもらえたのは１３時すぎ。
あまりの痛みにタオルに口を当てて、痛すぎて止まらない涙を人に見られるのが恥ずかしくて凄くつらかった。
あとこのあたりから陣痛のたびに「腰が割れる！！」って言ってた気がする。
それで助産師さんや旦那に腰を強く圧迫してもらって耐えていた。
そんな私を見てなぜかお義母さんも泣いていた。
内診では子宮口７センチ。
うそでしょ？？と再びパニック。
この時からもう自然分娩じゃなくていいからこの痛みを止めてほしいと思い始める。
再びレントゲン室へ。
もうレントゲン台にのる力もないくらい。
レントゲン台に乗ってもやすむことなく陣痛はやってくるのに、動いちゃだめで辛過ぎた。
再び診察室へ戻り先生からの説明。
やっぱり赤ちゃんのサイズはギリギリといわれる。
もう無理・・・。
「帝王切開にしてくれませんか？」
と私からお願いする。
先生は「そうか・・・大切な子やもんな。」というと旦那とお義母さんに「本人はこう言っていますがどうされますか？」と聞いていた。
多分旦那もお義母さんもその場でうなずいたんだと思う。
そのあと先生が短い間で帝王切開のリスクや手術方法を説明していた。
が、私はもう聞いている余裕はなくて必死に痛みに耐えて呼吸だけしていた。