日商簿記2級の勉強です。
今回は税効果会計、その他有価証券についてです。
その他有価証券の決算処理になるので、忘れてしまった人はこちらを確認してください。
(問)決算にあたり、その他有価証券の評価替えをする。取得原価1000円、時価1500円、法人税等の実効税率は30%である。
まずその他有価証券の評価替えをします。
(借方)その他有価証券500 (貸方)その他有価証券評価差額金500
この500円は税務上認められないので調整をしなくてはならないのですが、減価償却費、引当金と少し違います。
その他有価証券の評価替えは売買目的有価証券とは違い評価益(損)ではありません。
損益計算書の分類ではなく法人税等には影響がないため、法人税等調整額という勘定科目は使えません。(その他有価証券評価差額金は貸借対照表に分類されます)
ではどうするかというと、その他有価証券評価差額金を調整します。
その他有価証券評価差額金は損益計算書には影響がありません。なのに税効果会計をするのは売却した場合を想定しているからです。
つまり、時価1500円で売ったら…ということです。
その他有価証券は満期保有目的債券や子会社株式とは違い、必ずしも長期で保有するとは限らないですからね。
もしも1500円で売却すると500円の売却益が出ます。その売却益には税金が発生します。今回税率は40%なので200円です。
その200円分、その他有価証券評価差額金を減らします。評価替え時に貸方に記入していたので逆の借方にきます。
そして相手には「繰延税金負債」という勘定科目がきます。
「繰延税金負債」とは後々払う税金、後まわしになっている税金です。(繰延税金資産は将来の税金を減額するものです)
今回の場合は将来的に500円の益がでるとかかる税金、後に払う税金なので繰延税金負債です。
評価替えの仕訳からすべて合わせて相殺すると、答えは↓こうなります。
(借方)その他有価証券500 (貸方)その他有価証券評価差額金300
繰延税金負債200
その他有価証券は翌期首に再振替仕訳をしますので、翌期首、借方・貸方、全く逆の仕訳をします。
(借方)その他有価証券評価差額金300 (貸方)その他有価証券500
繰延税金負債200
価値が下がった場合の仕訳はこうなります。
・決算時
(借方)その他有価証券評価差額金300 (貸方)その他有価証券500
繰延税金資産200
・翌期首
(借方)その他有価証券500 (貸方)その他有価証券評価差額金300
繰延税金資産200
価値が下がった場合は「繰延税金資産」を使います。
その他有価証券の決算、税効果会計では時価が上がっているのか下がっているのかに注意して仕訳をして下さい。
「繰延税金負債」を使うのはその他有価証券の価値が上がった時だけです。
他は「繰延税金資産」を使いますのでしっかり覚えておきましょう。



