【000089】くだらないと一蹴する俺もまた、その場にいれば昔を想起し、忘れてた自分を取り戻すのだろう。毒を吐き捨てようとしたが、やめた。これもまた彼の糧になるのならば、途端に美しく思える。俺もまた愚者なのだから。まだ会うことはできないけれど、次に会うときは土産話を楽しみにしている。