【000067】爽やかな晴れに心躍らせる日がある。強すぎる日差しに目を細める日もある。雨の日の足に纏わりつく水に幾許かの苛立ちを覚える日もあれば。心を落ち着かせてくれる音を立てる雨の日もあるというのに。お前が俺の心を、読み取れるはずが無いというもの。叩きつけることなどできないのだから。太陽に背を向けて立つ。剣はある。愚物を貫くこともできる。ただそこにメリットがないだけで。俺は、足元の影に剣を突き立てることしかできない。