Aloha!

三田市、川西市、和歌山市でフラダンス教室を開いています、モリカワヒロコです。

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ホノルルから飛行機で、ハワイ島に飛ぶと見えてくる感動的な景色。


雪をかぶった、三角形の頂上。

マウナケアだ!!

とにかく、この景色だけで胸がいっぱいになります。やっと、また来れたんだなあ、って。

ただの、日本人であるこの私が、日本でフラを学んでいるだけの私が、じわーっと胸一杯になるこの山。何に似てるかな?そう!東京に行く時に新幹線から見える富士山!ただその姿が見えただけで幸せな気持ちになります。

神々しい存在。
どちらの山も。マウナケアも、富士山も遠い昔から信仰の対象で、どちらも今は観光客が多く訪れるけど、聖地であることに変わりはない。

マウナケアには、世界中の国々が建てたたくさんの天文台があり、その中の1つは日本のものです。
ハワイ島の最高峰では、世界最高基準の天体観測が行われていて。そこへさらに、とてつもなく大きな望遠鏡をつくる話が5年前に出てました。

ちょうど私がメリモに行った時、ハワイアンたちの反対運動が最高潮で、街のあちこちで旗や横断幕が掲げてあった。そして多くのクムフラが声をあげ、メリモの演目でもマウナケアを守るためのものが多くありました。

そんな運動が実を結び、その巨大な望遠鏡は一旦工事が白紙に戻されたんですが。

今になって、急に再開されることになったんです。

もう、ビックリ!

今現在、ハワイ島のみならず、オアフなどでも、抗議活動が起こっています。武力を使わず、祈り、フラを踊り、歌って、マウナケアを、ただ守ってほしい、と皆さん訴えています。

いくら天体観測に最適とは言っても、ハワイの人たちの聖地、アイデンティティの象徴である場所に作るって、どうなんだろう?

欧米に踏み込まれ、フラも言語も文化も否定され、国も乗っ取られてしまった歴史。私たち日本人には、そんな歴史がないから心底理解はできないかもだけど、ここへきてさらにアイデンティティを失うことは、ちょっと想像を絶します。

実は、日本もたくさんの資金を提供している工事なんです。私たちの税金が、ハワイの人たちを苦しめるなんて、望んでません。

昔、ハワイ島に大津波が来た時、人々は仕事を失い路頭に迷ったそう。そこへ望遠鏡設置の話が出て、雇用が生まれ、助かった人たちもたくさんいて。宇宙のことをたくさん研究できて、科学が発達したのも素晴らしいことなんだけど。

でも、ずーっとこうして、ハワイ王国が倒れてからも、ハワイアンの根源は揺さぶられ続けている。

この話が再浮上する前に実は最近、敦子先生、昌代先生たちと受けた、合同ワークショップの曲が、Ku'u  Poliahuでした。
その時、クムのつけてくれた振り付けは、決して心からの笑顔で踊るものじゃなかった。

やめてほしい、これ以上壊さないで。
私のマウナケアを。

そんな願いで考えられた振り付けでした。

まさか、ここへきて、この曲がリアリティ溢れるものになるなんて。胸が痛みます。

例えば。
私が大好きな熊野の山や海辺に、原発を作るとか、
六甲山に核処理場を作るとか。絶対に嫌だ!と思う。マウナケアには核絡みの施設ができるわけじやないけど、それくらいのことなのかな?と想像してます。

どうなってしまうんだろう。
ハワイの人たちの文化であるフラを学ばせてもらってる者として、何ができるのかな?
少なくとも、一緒にフラを学ぶ生徒の皆さんには、ハワイで起こっていることを知って欲しくて、もっとハワイの人たちの大切にしてきた心に寄り添ってほしくて、ここに記しました。

全て理解できなくてもいいから、せめて思いやりたいし、寄り添いたい。フラを踊ってる以上、ハワイをただ楽しい、ウキウキなリゾート、だと思ってほしくない。と、ただの日本人の私が言うのもおこがましいけど。

異国の文化を、異国の人たちの心をもっとお互いに尊重したい!私たちにとってもフラはとっても大切なものだから。大切にしたいよね。

日本語でこちらに詳しく経緯がまとめてあったので、シェアさせていただきました。


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