綾崎隼さん作品。





帯に、

「泣きたいときに読んでほしい恋愛小説No.1」

と書いてあるのですが、



もちろん、素敵な作品で、感動しましたが、





実は終盤、クスッとしてしまった私がいます。






言い訳をwさせてもらいますと。





なんと言えば良いのでしょうか。




綾崎先生作品は、とても好きで、

結構読んでいますし、

読書録カテゴリにも

何冊も書いてきていますが、




「綾崎女子」がね、強いんだよね。本当に。


気が強い子も多いけど、

何よりも、メンタルが強い。ポジティブ思考。



「綾崎男子」も

クセの強い子は多いのだけれどw



それを上回って、綾崎女子は本っ当に強い。



グイグイと、女の子の方が、

男の子を引っ張っていくんだよねw( *´艸`)




人の話聞いてる!?wとなるときもあるくらい

グイグイと、時には強引に、積極的に。





最初こそ、それを面倒に思ったり、

拒絶したり、衝突したり、ってするけど、



いつしか、その強引さにも呆れ、慣れ、



でも、次第に、それがないと寂しかったり、

その強引さに救われてる、救われてた、って

なっていくんですよね、男の子サイド。



女の子サイドだって、

別に何も考えてない訳じゃないし、

たくさん悩むんだけれど、


いつまでもウジウジ、グズグズはしないの。

本当に強いの。メンタルが(笑)


立ち直りも結構早い方だし、

考え方を、自分で、

ポジティブな方向に引き上げていく。




こう、生きたいよね。なるべく。


ポジティブに生きてたいよね。出来るだけ。


※作中の女の子たちは、

時々、人様に迷惑かけかねない(かけてる)から

そうはならない程度に、ねw




こんな書き方をすると、

綾崎男子は弱いの?って感じがしちゃうけど、

そういう訳でもなく。



性格が歪んでたり←、

口が悪かったりする子も多いけどw、


見た目は、クールとか、美形だったり、


内面は、結構意思が強かったり、

ハッキリ意見を言ったりもするし、

少しぶっきらぼうだったり、

不器用だったりすることもあるけど、

そんな中に、優しさがあったりもして、


決して弱くはないんです。



弱くはないんだけど、女子が強いww




てか、不器用な優しさ、とか、

言い方や振る舞い方はぶっきらぼうなのに、

ちゃんと人のこと見てて世話焼いてくれるとか

最高かな?w









閑話休題。( ・∇・)




主人公は、「榛名なずな」という女の子で、

教師になるため、

大学の教育学部に入学します。



そして、もう1人の主人公(語り手)として、

「羽宮透弥」という男の子が出てきます。

(下の名前は、とうや、と読みます)

社会人として働いていましたが、

彼もまた、教師になるため大学へ入学します。





なずなは、話すのが少し苦手な子です。


本人の自己評価は低いようですが、

実際は、なかなかの美人さんな模様。

同級生に口説かれたりもしますが、

からかわれているだけだ、と思っています。


9歳年上の姉のことが大好きで、憧れていて、

姉と同じ教職の道を目指しています。

いつも、髪を、かんざしでまとめています。




透弥は、

思ったことを割と何でも口に出すタイプ。

少なくとも、オブラートに包んだ言い方とかは

あまりしません(笑)


口が悪い、というよりは、良く言えば、正直w

迎合しないんですよ。…まあ、でも口悪いかなw


そんな彼は、なずなより少し年上なのですが、

めちゃくちゃ童顔です。






これは少しネタバレかもしれませんが。



この作品は、恋愛小説なので、

ミステリー作品ではないのですが、



ミステリーで言うところの、

「叙述トリック」のようなものに、

私は途中まで、はまっていました。「また」。



違和感、というか、

あれ?と思うところがあって、

なんか合わない…なんで?と思ってたんですが、



あ、そういう…!?と気づいたときの、ね。



「違和感の正体」に気づいたとき、

私、書き方で、

思い込まされてた…ってなりました。




綾崎先生作品ではもちろん、

これ、入間人間先生作品でも

たまにあるんですよね。


あれ?って違和感、引っかかりがあるんだけど

どういうことだ…?ってなりながら

読み進める、ってことが。



気づいた後で、違和感のあった箇所まで戻って

読み返してみると、

あ。なるほど。確かにそうだ。ってなります。



てっきり、こういう風に思い込んでたけど、

確かに、そういう風にも読み取れるように

書いてあるだけで、思い込まされてただけで、

実際はこうだったのか、と。





でも、そこからが、すごいんですよ。


違和感が解けて、

点と点が繋がって、線になっていって、

そうだったんだ…うわ…って。





なるべくネタバレ避けたいので

細かくは書けないのだけれど、


私が1つ、言えるのは、



なずなは、話すのが苦手な子だけど、

でも、例に違わず、綾崎女子だし、


透弥も、やっぱり、綾崎男子です。


…ってことですね(*´ω`*)





透弥には、秘密があって、

物語の最後まで、

なずなには明かしてない(明かさない)んだけど


そのことは別として、

なんだかんだ言いつつ、口が悪いなりにw、

なずなを気にかけていて、絶対に見捨てない。




なずなも、さすがの綾崎女子で、強い子だから

いつか、透弥のこと押し切りそうだなぁ…w


透弥が根負けする日が来るじゃないかな…とか

読者としては期待してしまう( *´艸`)


頑張れ、なずな!!w





感動するお話だけれど、


そういうこと…!?うわ…ってなる一方、



綾崎女子が爆発してるからw、

思わず私は、クスッとしました(^-^)





あと、タイトルですね。

「命の後で咲いた花」。



読後、

あぁ…なるほど…

素敵なタイトルだな…って、なると思います。





それから、スピンオフというか、

サイドストーリーになるのだけれど、

なずなと透弥の共通の知人である、

西堂さんという女性の恋のお話も

なかなか良い…。

こっちも応援したくなります。


しあわせのかたちって、いろいろあるよね。





あとね、何よりね。



綾崎先生の作品に、

『ノーブルチルドレン』シリーズというものが

あるのですが、


多分、読書録カテゴリに、

すべての巻の記事があるはずですが、



この『命の後で咲いた花』に、

シリーズの主人公の1人(たち)である、

緑葉と麗羅が出てくるんですよ…!!




緑葉は、まさしく、綾崎女子の筆頭というか、

典型的な綾崎女子ですねw


残念な美人ではあるんですが←w

頭が良くて、自信家で、天才肌で、

ものすっごいポジティブな子。

メンタル超強い。鋼だと思う(笑)


綾崎女子はメンタルが強い、と

この記事の最初から言ってきましたが、

緑葉がダントツだと思いますw





『ノーブルチルドレン』シリーズはね、

本当に良いのよ。すき…。

一気読みしたんですよ、私。



簡単に言うと、現代版ロミジュリです。




吐季(主人公の1人。男の子)と、

緑葉の話なんだけれど、


この2人は、読者さんの中で特に人気があって


綾崎先生宛のファンレターで、

また2人の話が読みたい、見たい、会いたい、

という声が多いのだそうです。

綾崎先生があとがきで

仰っていたことがあるのですが。


他ならぬ、私も、この2人は大好きですね。


シリーズ完結後に新作が1冊出たときは、

本当に歓喜しましてw

即購入、即読みしましたし。




麗羅は、綾崎男子な面は強くありつつ、

でも比較的おとなしい方かもしれないw

まだ、理性的な部分の強いキャラかも。


ノーブルでは、まあ…いろいろありましたが、

今では、緑葉の良き理解者です。…一応。w






そこそこ、厚めの文庫なのですが、

(単行本の内容に加え、アフターストーリーが

書き下ろしで収録されているからでもある)



気になって、近年稀に見るスピードで

読み終えましたv(・∀・*)



面白かった…素敵な作品だった…。



綾崎先生作品、やっぱりすきですね…!



あとがきも面白かったですwww






それから…すごく個人的なことを言うと、


なんか最近、わたくし、

内山さんにハマっておりましてw


透弥CV、内山さん、結構良いかもしれん…とか

思いました(笑) えへ。








次に読む本は、もう決めています。



形としては、再読になるのですが、


初めて読んだのは…高校生の頃かもしれない。

10代後半で読んだ作品です。




それでは。クローバー