※オフィシャルHPより転載

『JWP-CLIMAX2011~米山香織FINAL』
◆12月23日(金)東京・後楽園ホール(12:00)

▼JWPジュニアタッグマッチ10分1本勝負
 masu-me&川佐ナナvsムーン瑞月&矢神知樹

▼第4回蒼星杯ブルースターカップリーグ決勝戦・時間無制限1本勝負
 <10点>勝愛実vsラビット美兎<8点>

 今年のJWPは引退を発表しながらも米山革命を推し進める米山や、史上初の外国人無差別級王者ヘイリーなどが中心だったが、明るい話題のひとつにジュニア世代の活性化がある。現在のJWPには5人の新人が在籍し、専属フリー選手の矢神がいる。ブルースターカップが12年ぶりに開催されたのは必然だろう。
 その中で決勝に進んだのが勝とラビット。優勝候補に挙げられた勝は最終戦で不覚を取り全勝を逃すも、5連勝でリーグ戦首位となり期待に応えた。ラビットは体格差をマイナスではなくプラスに働かせたファイトスタイルで白星を量産。リーグ戦以外でも勝利を積み重ねており、周囲の評価も高い。最も勢いのある新人選手だ。米山の付き人であるラビットは、最後のリングに向かう米山に優勝を報告したいところ。安定感の勝か、勢いのラビットか、どちらが勝つか予想の難しい決勝戦が実現する。
 他のメンバーはオープニングマッチに出場。ムーン以外の3人はブルースターカップで決勝に進出できなかった悔しさを試合にぶつける。注目はリーグ戦終盤で3連勝を決めた川佐。上位2人に届かなかったが、尻上がりに調子が上がってきたのは明らかで、最終戦では勝に唯一となる黒星を付けた。後楽園でもこの好調ぶりを見せてくれそうだ。また、長期欠場でブルースターカップに出場できなかったムーンがデビュー戦以来、約1年半ぶりに後楽園に登場する。



▼嵐のレジェンド6人タッグマッチ15分1本勝負
 ジャガー横田&ダンプ松本&中森華子vs阿部幸江&KAZUKI&モーリー

 ベビーフェイスのジャガー横田とヒールのダンプ松本、レジェンド2人による歴史的な初タッグが実現する。ジャガーは「ダンプ松本が新人の、まだ本名の頃に組んだことがあるかもしれない」と言うが、それでも30年以上ぶりだ。この2人がタッグとしてどういう戦いを見せるのか。最初で最後の可能性もあり、見逃すことはできない。2人と組むのは立野記代さんからコスチュームを譲り受けている中森華子。今後、JWPのエースを狙っていく選手であり、レジェンドに負けない存在感を示してほしい。ザ☆WANTED!?は阿部が「ジャガー横田、ダンプ松本は古い。2人の時代は終わった」と発言し、モーリーがダンプへのカンチョーを予告している。ダンプの逆鱗に触れれば後楽園に血の雨が…ザ☆WANTED!?最後の日となるかも?



▼ボリショイプロデュース「米山サンタ杯争奪バトルロイヤル」時間無制限
 <参加選手>さくらえみ、GAMI、植松寿絵、輝優優、大畠美咲、帯広さやか、高木三四郎、アブドーラ小林、黒田哲広、ジ・ウィンガー、佐々木貴、GENTARO、ザ・グレート・カブキ、グレート小鹿

 「どうしても米山の引退する大会を盛り上げたい」というコマンドボリショイが、豊かな人脈を駆使して、帯広さやかからザ・グレート・カブキ、グレート小鹿までバラエティに富んだメンバーを集結させた。また、昨年末の年越しプロレスで行われた「誰が一番偉いんか、3分で決めたらええんや! 団体代表ワンナイトトーナメント2010」で優勝した際の「参加団体の選手を自由に使える権利」も行使。半分以上が男子選手となり、普段のJWPでは見られないカードが実現した。欠場中のボリショイはレフェリーを務め、優勝者には副賞としてJWP興行の一日プロデュース権が与えられる。バトルロイヤルだけではもったいない選手ばかりが集まったこの試合は、JWPからファンへのクリスマスプレゼントとも言える超豪華バトルロイヤルだ。果たして誰がJWP大会をプロデュースするのか。または誰がプロデュースする大会を見たいか。プロデュースをさせてみたい選手を応援するのも、この試合ならではの楽しみ方かもしれない。



▼ピュアハード・シングルマッチ15分1本勝負
 Leonvs木村響子

 11・13キネマで壮絶な死闘を演じ、両者KOで終わった2人の再戦。木村は「未来のための米山革命」と米山の行動に共鳴し、Leonに対しては「自分たちのことしか考えてない。全然変わることができない」と糾弾してきた。JWPに対しても「引退試合が話題になってない」「若手からベテランまで見てるだけ」「JWPは羊の群れ」と厳しい言葉の数々を投げかけている。JWPに対する批判ではなく「指摘」ではあるが、JWPの選手としては外の選手に言われたい放題で面白くはないだろう。その矢面に立たされているLeonとしては、試合でやり返し溜飲を下げたいところ。また、2人は米山引退試合に絡みたかったという共通の思いもある。対戦相手だけではなく、米山への思いも感じられる試合になりそうだ。



▼JWP認定無差別級選手権試合30分1本勝負
 (王者)ヘイリー・ヘイトレッドvs倉垣翼(挑戦者)
※第17代王者は4度目の挑戦。

 JWP認定無差別級王座史上初の外国人チャンピオンが生まれてから半年。米山香織、倉垣翼、米国マットでチェリーボムの挑戦を退けて3度の防衛に成功している。試合を重ねる度に成長を見せる王者ヘイリーはまだまだ進化が止まらない。JWPとしては早いうちに王座奪回を果たしたいところだが、倉垣が再び名乗りを挙げた。前回はTLW世界女子王座、ハイブリット・ファイティング王座もかけた3冠戦だったが、今回はJWP認定無差別級王座のみ。これは倉垣が2度目の挑戦ということもあり、コミッショナーから認可されなかった。ヘイリーからも「3冠をかける価値はない」と言われた倉垣だが「無差別のベルトだけ戻ってくればいい」と、金色のベルトを5年半ぶりに巻くことしか考えていない。6年前、日向あずみを破り初めて同王座を奪取した時にハヤブサからファイヤーバードスプラッシュを伝授された倉垣。今回はファルコンアローを伝授されている。ヘイリーは体重のある選手だが、もし持ちあげることができれば、その体重は倉垣にとって武器となり、まさに一撃必殺の技となるだろう。国会斉唱を務めるハヤブサの前でファルコンアローを決めることができるか。これまでJWPでは無差別級王座を流失したまま年を越したことはない。JWPファンが笑顔で2011年を締め括れるかは倉垣にかかっている。



▼米山革命最終章・米山香織引退試合30分1本勝負
 米山香織vs春山香代子

 遂に迎える米山香織の最後のリング。米山を送り出すのは新人時代の6年間を寮で一緒にすごし、デビュー戦の相手であり、タイトルマッチでも対戦し、他団体や地方など、数多く対戦してきた春山。JWPの中で最も米山と深く関わってきた選手だ。米山の頭の中には引退を決めた頃から、対戦相手の候補に春山の名前は挙がっていた。しかし、自分のやりたい相手とやるのか、推し進めてきた米山革命と貫き通すのか悩んできた。「JWPの会場を満員にしたい」という米山革命は、誤解から批判を浴びることがあった。それでもJWPのために全力で走り続けてきた米山は、自分の最後の試合でも「JWPのために」と団体への思いを優先に考えていた。米山の悩む姿に気付いていた春山は「ヨネちゃんにはやりたい人と試合をして引退してほしい。引退してもJWPのみんなは米山革命を突き進んでいく」と言葉をかける。縛られていたものから解放されたような米山は目から涙を溢れさせ、春山との引退試合を決めた。誰よりも知っている者同士の最後の対戦。2人だけの世界になるかもしれない。しかし、この日にしか見られない戦いとなるはずだ。最後の米山の勇姿。もう見たくても見られなくなる選手の最後をたくさんの人に見届けてほしい。米山革命の成就とも言える超満員の後楽園ホールで送り出す。米山にとってはこれ以上ない贈り物となるのだから。