※オフィシャルHPより転載

『JWP-PURE-SLAM 2011~Road to JWP20th(9)』
◆8月7日(日)東京・後楽園ホール(12:00)

▼デビュー戦15分1本勝負
 川佐ナナvsラビット美兎
 新人2人が同時デビュー。新人同士のデビュー戦はJWPでは春山香代子vs渡辺えりか以来、13年半ぶりとなる。体格に勝るパワー型の川佐と小さな体でスピードを武器に動き回るラビット。タイプの違う2人だが、一緒に練習を始めた2人だからこそライバル心は強い。先輩にいいところを引き出してもらう試合もいいが、同期対決でしか見られない気持ちのぶつけ合いに期待したい。また、ラビットはムーン瑞月(欠場中)の妹。月とウサギでJWP初となる姉妹タッグが実現する日が楽しみだ。

▼フレッシュジュニア30分1本勝負
 masu-me&勝愛実vs矢神知樹&小松奈央
 若手が集まったタッグマッチ。この中で中心となりそうなのは唯一キャリアが1年を超えている小松。8月28日のWAVE後楽園大会では下野佐和子の持つジュニア2冠王座への挑戦が決まっている。そんな相手だからこそJWPの2人も負けられないだろう。新人が増えジュニア層も充実してきたJWPの底力を見せてほしい。

▼「なつやすみの宿題提出しなさい!」30分1本勝負
 コマンドボリショイvsみなみ飛香
 ボリショイがアイスリボン蕨大会に参戦し、飛香を対戦相手の指名。2人は昨年8月27日の19時女子プロレスでICE×60王座をかけて戦い、ボリショイがベルトを奪取。9月23日のアイスリボン後楽園大会で行われたリターンマッチでもボリショイが防衛を果たしている。飛香にとっては1年間待って訪れたリベンジのチャンスだ。去年はキャリア差を見せつけて圧勝したボリショイだが、10代の成長は早いだけに油断は禁物。しかし、ボリショイもザ・グレート・カブキからアッパーブローを伝授されるなど、キャリアに甘んじることなく自己の向上に努めている。ボリショイは飛香の宿題にどんな採点を付けるのか。

▼ザ☆WANTED!?vsブラックダリア30分1本勝負
 阿部幸江&KAZUKI&森居知子vs大畠美咲&桜花由美&バンビ
 「貧乳ババァ!」「デカパイ!」と不毛な戦いを繰り広げている阿部と大畠の抗争は、両者がリーダーを務めるザ☆WANTED!?とブラックダリアも巻き込んでしまった。WAVEマットを席巻しているブラックダリアだが、この試合が他団体初進出となる。コミカルヒールとビジュアルヒール、色の違うユニットの対戦はどんな試合になるか想像ができない。ザ☆WANTED!?はブラックダリアのムチにカンチョーで応戦するようだが、相手をどこまで自分たちの世界に引き込めるかが勝敗の鍵となる。バンビはJWP初参戦。しかし、デビュー前にJWPの練習生だった過去がある。対戦相手に当時の先輩はいないが、ここで何かを残せば今後の参戦にもつながるはずだ。

▼スペシャルシングルマッチ30分1本勝負
 中森華子vs栗原あゆみ
 中森が対戦を希望した栗原との対戦。これまでリングの上で絡むことは少なかったが「バチバチした試合がしたい」と指名した。JWPに上がり始めて半年以上が経った中森だが、心身ともに充実しているのは試合内容からも伺える。キャリア、実績では劣っているが「技ではなく感情でぶつかっていく」と語っており、先日の記者会見でも「負ける気はしない」と強気なところを見せた。中森にとって足りないのは実績。前NEO2冠王者であり、CMLL世界女子王座への挑戦が決まっている栗原あゆみは中森にとっておいしい相手だろう。結果次第ではレスラー中森にとって大きなターニングポイントとなる試合になるかもしれない。

▼スペシャル6人タッグマッチ30分1本勝負
 春山香代子&倉垣翼&Leonvs里村明衣子&植松寿絵&輝優優
 春倉にLeon、植松輝に里村が加わった豪華6人タッグマッチが実現。名勝負を生み、JWPタッグ戦線を盛り上げてきた春倉vs植松輝の戦いのほか、里村が加わったGAEA1期生トリオもプレミアムとなる。里村へのリベンジに燃える倉垣、初対戦となる春山など、楽しみな組み合わせが数多く実現するが、里村だけを主役にしてはいけない。特に奮起を期待したいのがLeon。今後のJWP、女子プロレス界のことを考えれば、上の世代が相手でも、当たり前に勝てるような真のトップになることが求められる。同期の米山が今年いっぱいで引退してしまうからこそ、Leonが無差別級王座の奪回はもちろん、JWPを引っ張る選手にならなければならない。

▼JWP認定無差別級およびTLW世界女子・ハイブリッドファイティング・トリプル選手権試合30分1本勝負
 (王者)ヘイリー・ヘイトレッドvs米山香織(挑戦者)
 6・26大阪でLeonを下し、トーナメント制覇と同時に無差別級王座を奪取、JWPを制圧したヘイリーに待ったをかけたのは、同大会で復帰したばかりの米山だった。タッグパートナーである米山だが、昨年10月にはタイトルマッチを行っている。この時は引き分けに終わっているが、その後のヘイリーの快進撃は目を見張るものがあり、最強外国人レスラーの地位まで上り詰めた。ヘイリーは後楽園のメインは初登場。日本のプロレスが大好きで来日しただけに、このシチュエーションによりモチベーションはさらに高まっているはずだ。米山はLeonにベルトを獲られ、さらにケガで2カ月半の欠場と苦しい時期を過ごしてきた。しかし「リングの外から見ていたことで、わかったこともある」と話し、米山革命第2章を宣言した。引退という大きな決断をしたが、残り少ない選手生活を使い、JWPのために革命を進めることを誓っている。さらに「ベルトを獲ったらやりたい相手が3人いる」という名前も気になるところ。米山にとってJWP認定無差別級王座挑戦は最後となる可能性が高い一戦。JWPファンだけでなく、女子プロレスファンに米山の覚悟を感じ、その試合を目に焼きつけてほしい。
 なお、サムライTV「Sアリーナ」キャスターのあべ由紀子さんが国歌斉唱で、OGの斉藤澄子さんが花束嬢として来場する。