水面下の発覚


それはほんとうに虫の知らせみたいなものでした。


なんとなくの違和感。

なんとなく

なんとなく

なんとなく、変。


まさかとは思うけども。

ちょっとだけ確認してみてもいいかな?

違うかったらごめん❗️


そんな気持ちで夫がお風呂中に

携帯を触りました。



うん、

暗証番号は変えていない。

そこは良かった。



LINEのトーク画面

私のものが一番上で

会社の同僚や友人が続いていて

あの人のものはない


うん、

よかった。


あとは…


お願いだからここに名前がありませんように。



祈るようにブロックリストを開ける。





いました。


彼女の名前。



前に発覚したときに

ブロックして、更に削除もした彼女の名前。



祈るような気持ちで


彼女の名前をタップして


ブロック解除しました。


そしてトーク画面開きました



さっき

帰ってくる直前まで

会話してました。



やっぱりなのか…



ちょっと感じていた違和感は

やっぱり当たっていた。



帰る直前も

ひと目会っていました。



なんで

なんで

なんで



風呂場へ突撃


からの修羅場



下の子が寝てくれていてよかった

上の子が塾で良かった




1回目の発覚は怒りが強かった


でも今回は

悲しみの方が強かったです。



絶望



この1ヶ月の自分を思い返して

やってきたこと

我慢してきたこと

努力してきたこと


全てが無駄だったと



その場にへたりこんでしまいそうな脱力感

虚しさとか



そこからの猛烈な怒り



夫にも相手にも

それから自分自身にも

あんな口約束を信じた自分にも

猛烈に腹が立ちました。



夫は泡がついたままの状態で風呂から上がってきました。


間抜けな姿です。


まずは携帯を返してくれと言ってきます。

返すわけがない。


怒りで我を忘れている状態のような気もするし

すごく冷静な自分もいる気がしました。


なので

夫が携帯を取り返そうと近付いてくるのを避けながら

夫の携帯を操作しました。

渡したら確実に

トーク履歴を削除する気なのは

夫の表情からわかりました。


「まずは俺が相手に連絡するから、携帯を返して」


そう言っていましたが

それが理由じゃないのは明らかです。


内容はほとんど見ずに夫に突撃してしまったので

証拠を消させるわけにはいきません。


夫を問い詰めながら

冷静に

トーク履歴のバックアップをとり

私のLINEへ送信



携帯を取り返そうとする夫の顔は

今まで見たことのない

鬼のような形相でした。

憎い相手を見ているような

苛立ちや腹立たしさを隠そうともしていない

初めて見る顔でした。


それだけ必死だったのでしょう。

いったいどんな会話をしていたんでしょうね。

そこまでして隠したくなるような内容なんでしょうかね。



とりあえずは目的を達成したので

携帯は渡しました。


前回携帯を取り上げた時は言わなかったのに

今回は

「人の携帯を勝手に見るのはプライバシーの侵害だ」

と言われました。


浮気しているあなたにプライバシーの侵害なんて言う権利ないわ❗️

と言ってやりました。



携帯を返したら案の定

ポチポチとトーク全て削除していました。


甘いね

履歴コピーしないで

渡すわけないのに。


このときはコピーが私に渡っていることに気付いていません。

目の前に私がいるのに、私とのLINEのトーク画面開くことはないですからね。



その後

話し合いを中断して

とりあえず泡のついた頭を流してきて

ちゃんとお風呂終わらせてきてと

トーク画面を消して安心したであろう夫が

お風呂に戻って洗っている間に


私へ送った

彼女とのトーク履歴データの送信画面を

削除しました。

送信取り消しではないので

私の携帯にはデータは送られたままです

夫の携帯からは

私へ送ったという跡は

きれいさっぱりなくなりました。


私が言わない限りは

会話を読まれる心配はなくなったと思っているはずです。