清水さんの告別式から

月日は流れ…

僕はアマチュアながらも、お笑い芸人として活動していました


そんなある日、ライブ終わりに1人の男性が

「ぴっかりさんですか?」と僕に声をかけてきました

 

僕のファン?その割には僕の事をよく知らなさそう…


その方は僕にこう言いました…

「僕は、清水キョウイチ郎の友達です

実は、清水が亡くなる一週間前に、清水があなたに電話した時(僕のお笑いライブ観に行くと言ってくれた日)も僕は隣にいました

生前清水が

『僕にはぴっかり高木っていう親友がいるんです!高木は面白い奴なんです!高木はほんまにええ奴で…』

とあまりにもあなたの事ばっかり言うもんだから、興味が出てきて会いに来たんですよ」


あれほど疎遠だった清水さん、あれほど嫌な思いをさせたはずの清水さんが、僕のいない所でずっと僕の事を

「親友」と言ってくれていたんです


家族の事も何も知らない、お互い一緒の写真もない僕らでしたが

僕らは確かに

「親友」でした



それから僕は、親友の事を忘れない為にも、毎年3月6日が来たら清水さんの事を書いています

一度だけブログのコメント欄に、こんなコメントが来ました


「こんにちわ

えっと…

信じれるかどうかアレなんすけど…

えと…

私、その清水さんの娘です。

やっぱ

信じれませんかね…

一応ほんとなんですけど

2歳のころ、離婚しちゃってお父さんのコトはあんまりしらないんだけど…

そっか

なんかィィ人っぽくて

なんか

わかんないけど…

こう、時期がたってもこんなふうにブログとかにあるから…

私はなんとなくうれしいです。

お父さんをコレからもいなくても忘れないでください。

これからも仕事頑張ってください!!」


清水さんが、会いたくて、会いたくてしょうがなかった娘さんからコメントが来たんです


清水さん

きっと娘さんも会いたかったんだよ


僕がこのブログを書く事によって、清水さんやその身内が少しでも救われるなら、こんな嬉しい事はありません…   


このブログを観てなくてもいい

娘さんが今も元気でいてくれている事を願います


ある時コメントで

「このblogを書かなくなったら、俺はお前の事を応援するのをやめる」と言われました


その方が誰だったのか覚えていないし、その方はノリで書いただけかもしれません

でも僕はこの言葉が今も心に残っています


例えもう誰も、身内ですらこのブログを見なくなったとしても、僕はこのブログだけは書き続けようと思っています


清水さんとの思い出も関係も薄く、どんどん記憶も薄れていき…

いつか僕も動けなくなったり、死んでしまって、このブログもいつか誰も見れなくなってしまうとしても、ブログを書けるギリギリまでは書き続けようと思います

この思いだけは変わらず持ち続けています


ついに僕も清水さんの一回り歳上になってしまい、未だに色々な人に迷惑をかけ続けています


でも51歳になってやっと、前向きになれたし、こんな僕を応援してくれる人や向き合ってくれる人を幸せにしたいなと心から思えるようになりました


清水さんに昔言われた

「今お世話になってる人が、もし落ちてしまったとしても絶対に裏切るなよ。そんな人間になったらお前とは縁を切る」と言われた言葉を今でも覚えていて、そんな人間にだけはならないように心がけています


僕はダウンタウンさんや、売れてる芸人さんに憧れてお笑いを始めたんじゃありません

お笑いにも全く興味ありませんでした


最後まで売れる事を諦めず、新喜劇の若手に混ざって、誰よりもチョイ役を一生懸命稽古していた清水さん


そんな無名の、売れてない芸人に憧れて、僕はお笑いを始めました



清水キョウイチ郎さん、お誕生日おめでとうございます





間々田優さんが

清水キョウイチ郎さんが天国から僕にエールを送ってくれてる歌を作ってくれました

誕生日プレゼントにどうぞ