清水キョウイチ郎さんと和解し…
少しずつ、少しずつ…
もつれていた糸がほぐれてきました…
清水さんとだいぶいい関係に戻ってきたけど、もっといい方法はないものか…
そこで、素晴らしいアイデアを思い付きました
当時僕が主催していた「ぴかぴかライブ」というお笑いライブを3月6日の僕と清水さんの誕生日にやって、そこに清水さんにゲスト出演して頂き、僕とユニットで漫才して貰うという企画…
初舞台はR-1ぐらんぷりではありますが、実はその前に知り合いの結婚式で清水さんとユニットで、漫才した事があるんです
僕が下手くそなボクシングを見せて、清水さんが突っ込むというのをアドリブでやって、ドッカンドッカンウケて、芸人さんってやっぱり凄いなと思った事があります
僕みたいな素人をイジッて笑いを取る技術も凄かったけど、やっぱり舞台に上がった時の華が違ったし、誇らしかったのを覚えています
3月6日のぴかぴかライブではパンチドランカーの僕と、ストップ病の清水さんで漫才して、清水さんが途中で止まってもうたり、僕が頻繁にネタを忘れる漫才で、ユニット名は
「ドランカー」
にしましょうと、清水さんにその企画の話をしたら
「ええなぁ!おもろそうやん!」
と言ってくれました
そして、ある日清水さんから電話がありました
「近いうちに高木の出てるお笑いライブ見に行くわ!」
僕らの誕生日ライブに向けて、僕らの関係は順調に回復していきました
しかし…
その一週間後に清水さんは亡くなりました…
肺血栓だったそうです…
芸人の孤独死…
そして、親友が亡くなった事を、僕は知りませんでした
僕と清水さんが仲良い事を知っている方が僕に
「清水さん亡くなったって、ほんまですか!?」
と電話してきた事で初めて知りました
親友だから知っていて当然と思ってくれたんですね…
親友のはずなのに、亡くなった事を全く知らないばかりか、誰からも連絡が来なかったんです
そう、どれだけ「親友」とイジられようが、世間の評価は芸人と一般人…
連絡など来るはずがありませんでした
僕と清水さんの立場の違いと、関係の薄さを痛感しました
そして、清水さんとの距離が開き過ぎて、突然過ぎて
「清水さんが亡くなった」と言われても
ピンときませんでした
親友のはずの人の告別式の場所や時間を、自分で調べて、誰にも呼ばれる事なく勝手に行きました
親友が亡くなってるのに、行くのを迷いました
本当に行っていいのかと、コソコソと行きました