2023年7月19日(水)
キングオブコント1回戦でした。
結論から言うと、全然ダメでした。
それでも、会場の空気が重いなか、まぁまぁ笑って頂いたんじゃないでしょうか?(;_;)
良い感じのネタが出来たと思うし、練習も含めてこのネタを今までやった中で1番良い感じで披露出来たんじゃないかなと思います(;_;)
もっとやりようはあったと思うし、色々なパターンで作れそうだなとは思いました(;_;)
今回はコントの大会だからコントを披露したのですが、最近は我々はしゃべくり漫才をやってまして、僕がツッコミをやっています。
コントではボケをやったし、今までの漫才は僕がボケでした。
相方のかずみんさんはツッコミ上手いし、悪くはないと思うんです。
でも、悪くはないという程度なんです。
かずみさんは元々、毒舌混じりにテンポよくまくしたてるトークが得意で、ピンではそれがめちゃくちゃウケるんです。
でも、僕がどう考えてもボケだから、自分を殺してツッコミに徹してくれてたんです。
でもそれだとお互いの良い所を殺してるなと思って、かずみさんの好きな事を喋って貰うスタイルに変えたら、それがまた良い感じなんです(;_;)
僕はツッコミが上手いわけではないんですが、よくよく考えたらボケも上手くないんです(笑)
天才的な発想があるわけでも、お笑いの勉強をしてきたわけでもないんです。
そして、意外とぴっかり高木とR藤本でも、ぴっかり高木といしいそうたろうでも、なんだったらM-1でやったユニットのぴっかり高木とツジカオルコでも、ツッコミをやってたんです。
いしいさんとのコンビの時は基本的には僕がボケで、しゃべくり漫才をする時は僕がツッコミをやるって感じで臨機応変にやってました。
かずみんさんとのコンビも、別にどっちがボケとか、ツッコミとか関係なく、ネタに応じて臨機応変にやればいいんじゃないかという話になって、漫才では完全に僕がツッコミになっています。
僕は見た目がボケで、常識もないからボケだと思われがちだし、僕も自分の事はボケという認識だったのですが、基本的な気質としてはツッコミ気質で、根も生真面目なんですよね(;_;)
YouTubeやblog、そしてプライベートでも真面目な話ばっかりしてるし、お笑いよりも映画や漫画やアニメ、真面目な動画ばっかり観てるし。
ボケたり、ギャグをやったりするのは好きですが、24時間芸人でいれないんですよね(;_;)
どちらかというと、トークの方が好きなんです。
芸人やお笑いはもちろん好きですけど、プライベートで芸人とずっと一緒にいたくないんです(笑)
ずっと横でボケられたり、イジられたりしたらしんどくないっすか?(笑)
打ち上げとかしんどいから参加したくないし(笑)
「芸人はこうあるべき」
とか言われたら、めっちゃしんどいんです(;_;)
そんな、僕の気質、かずみさんの気質、コンビとしての特性を考えたら、かずみさんがテンポよく毒吐きながら、僕をイジったり、なじったりしながら喋って、僕は横でそれを突っ込む…
というよりもリアクション取ってるスタイルのが合ってるんじゃないかという結論に至ったんですよね(;_;)
そしたら、今までの何倍もウケるようになりました。
そして不思議な事に僕も笑って頂けるようになったし
「面白かったです」
と言って頂ける割合が増えてきたんですよね(;_;)
不思議な事に、今までボケとしてボケまくって、ギャグやりまくって、面白い事言おうとしてってやってた時は滑りまくってたし
「面白くない」とか「つまらない」と言われてたのに、ボケてないのに、面白い事言ってないのに、ほぼリアクションとってるだけの今の方が
「面白い」
と言って頂けるようになったし、ウケるようになったんです。
何だったら、たまにやるギャグやトークまで前よりウケるようになりました。
いかに自分が向いてない事を、ハードルを上げて、ウケないタイミングで、ウケないやり方でやり続けてたのかということがわかりました。
自分達に向いてる事をやるという事の大切さを、かずみんさんとお笑いをやる事によって学びました。
そして、今回のキングオブコントですが、登場した時はめっちゃウケたんですよ。
でもネタが始まったらクスクス笑いぐらいで、最初に登場した時の期待感を超える事が出来ませんでした。
思えば、ずっとそんな人生でした(笑)
そしてネタが終わった瞬間、僕はかずみさんに
「僕って面白くないんですね」
と言いました。
僕にはお笑いの才能も、ボケのセンスも無い、面白くない、ウケない芸人だと言う事を、50歳と129日目にしてやっと自覚したんです。
勘違いして欲しくないのは、僕はあんた達ズブの素人よりかは1億倍面白いし、笑いも取れますよ。
マウントとって
「面白くねぇな」とか「つまらねぇな」
とか言ってきたら、とことん戦って言い負かしてやるんで、絶対に絡んで来ないで下さい。
素人の、金にならない、愛のないイジりはイジメとしか思えないし、大っ嫌いなんで。
僕は喧嘩だと、普通の体格のズブの素人ぐらいなら今でも瞬殺出来る程度には強いですが、僕なんかよりも強い奴は世界にいくらでもいるのと同じで、僕より面白い奴は芸人の中にいくらでもいるという事なんです。
これからも面白い事やっていきたい、面白くなりたい、面白いネタやギャグ、ボケやトークを作っていきたいという欲は持ち続けるし、やり続けるとは思いますが、この僕の芸人としての面白さやボケが、他の一流の芸人と比べて面白いのかと言われたら、残念ながら全く面白くないんです。
全くフリーな状態で、普通の方達相手にネタやトークやギャグをやったら、それなりにウケる自信はもちろんありますが、M-1グランプリやキングオブコント、劇場所属オーディションライブや、テレビのオーディションなどで、芸人さんや作家さん、海千山千のテレビマンなどの芸能関係の審査員、そういった芸人のネタを見続けて目が肥えているお客さんの前で、そういった一流の芸人さん達と一緒にネタやギャグやトークをお見せした時に、面白いと思って頂いたり、笑って頂けるかというと、やはり面白いと思って頂けないし
「つまらない」「面白くない」
と言われるだろうし、実際にあまりウケないと思うんです。
それを想像した時に僕は
「俺は面白くないんだな」「俺はウケないんだな」「才能がないんだな」「センスがないんだな」
と、ハッキリと自覚したわけです。
やはり当初の予定通り、かずみさんに好きな事言って貰って、僕は余計な事言わずに横でリアクション取ってるだけの方がいいなと確信したし、コントとかギャグをやって僕がボケる事は今後もあるとは思うのですが、その時はつまらない僕を、滑ってる僕を、かずみさんがボロクソになじってくれた方が、素直に笑って頂けるなと思ったんです。
どうせあんた達は、僕が華麗にウケてる所より、豪快に滑ってボロクソに言われてる所の方が見たいでしょ?(笑)
て事を、ハッキリと自覚してしまったんです。
最近THOGO(トーゴー)さんに
「僕はぴっかりさんの事をお笑い芸人とは思ってません」
と言われて、普通に
「酷い!」
とショックを受けたんですが、その後THOGOさんに
「僕はぴっかりさんは、ぴっかり高木というジャンルだと思ってます」
と言われました。
良い解決方法見つけてくれた〜(笑)
なので、僕はこれからも芸人ではあるのですが、芸人である事にこだわる事はしません。
50歳にして、ボケ芸人ぴっかり高木、お笑い芸人ぴっかり高木は今日で終わりを告げました。
芸人としてのぴっかり高木の第一章は終わりを告げ、第二章が50歳を過ぎて始まりました。
これからは芸人というよりも、ぴっかり高木というジャンルとして、かずみんさんやR藤本さん達の横でリアクション取る人、YouTubeで面白い事を言う人として、皆さんに楽しんで頂ければ幸いかなと思っています。
ふにゅ〜(;_;)